ギニアで今週末に行われた大統領選で、暫定大統領で軍の指導者でもあるママディ・ドゥンブヤ氏が、部分的な公式開票結果で大きく先行しています。2024年末までの民政移管を掲げてきた移行プロセスが、選挙の行方とともにあらためて注目されています。
部分開票:首都コナクリで「8割超」
国営RTGテレビが月曜夜に伝えた、総選挙総局の局長ジェナブ・トゥーレ氏による部分公式結果では、ドゥンブヤ氏が首都コナクリの複数地区で80%超を獲得したとされています。
また、他地域でもリードしているとされ、報じられた主な地域は次の通りです。
- コナクリ近郊:コヤ(Coyah)
- 西部:ボッファ(Boffa)、フリア(Fria)
- 北西部:ガウアル(Gaoual)
- 北部:クンダラ(Koundara)、ラベ(Labe)
- 南東部:ンゼレコレ(Nzerekore)
「出馬しない」から一転、約束との距離感が焦点に
ドゥンブヤ氏(41)は、2021年9月のクーデターで権力を掌握した後、当初は自らの出馬に否定的な姿勢を示していたとされます。ところが今回、立候補して選挙戦を主導していることで、移行期のロードマップの意味合いが問われる形になっています。
特に、鉱物資源に恵まれる一方で貧困も深刻だとされる同国において、「いつ、どのように民政へ戻すのか」という時間軸は、政治の正統性と直結しやすい論点です。2024年末までの民政移管を掲げていた経緯があるだけに、2025年末の段階で行われる今回の大統領選は、移行の“着地”を左右する局面といえます。
野党側は反発:主要人物の排除とボイコット呼びかけ
報道によると、ドゥンブヤ氏は8人の対立候補と争いました。ただし、主要な野党関係者が立候補できない状況で、反対派はボイコットを呼びかけたとされています。
投票率は85%と報じられましたが、民政復帰を訴える市民団体「憲法防衛国民戦線(National Front for the Defence of the Constitution)」はこの数字に異議を唱え、選挙を「選挙の茶番」だとして、ギニア国民の多くがボイコットしたとの見方を示しました。
背景:2021年のクーデターと、追放された前大統領
ドゥンブヤ氏は2021年9月、クーデターを主導して、同国初の自由選挙で選ばれた大統領だったアルファ・コンデ氏を追放し、政権を握りました。それから4年が経った現在、移行期の「出口」をどう示すのかが国内外の関心事になっています。
今後の注目点:最終結果と受け止められ方
現時点で伝えられているのは部分開票の結果です。今後は、最終結果の確定に加え、次のような点が焦点になりそうです。
- 最終結果と、地域ごとの得票の偏り
- ボイコットの影響(投票率をどう評価するか)
- 反対派や市民団体が結果をどう受け止めるか
- 移行期の区切りとして、民政移管の工程がどう示されるか
選挙は「勝ったかどうか」だけでなく、「どのように勝ったと受け止められるか」も、その後の統治の安定を左右します。ギニアの次の一手は、国内の合意形成の難しさと向き合いながら、試されることになりそうです。
Reference(s):
Guinea military chief leads in presidential race: partial results
cgtn.com








