イラン外相、トランプ氏の警告に反発「内政干渉は断固拒否」
イランで通貨安を背景に抗議デモが広がる中、米国のドナルド・トランプ大統領が「平和的な抗議者が殺されれば米国が行動する」と警告し、イラン側が強く反発しました。緊張が言葉の応酬から現実の衝突へ広がらないかが、いま注目点です。
何が起きたのか(米国の警告とイラン外相の反応)
イランのセイエド・アッバス・アラグチ外相は今週金曜日、SNS(X)への投稿で、イランの内政へのいかなる介入も「断固として拒否する」と表明しました。投稿では、主権が侵害される事態になれば、イランの武装勢力は「待機しており、どこを狙うべきか正確に分かっている」とも述べています。
これに先立ちトランプ大統領は、自身のSNS(Truth Social)で、イランが「平和的な抗議者」を撃つようなことがあれば、米国が「救出に向かう」と主張していました。
抗議デモの背景:通貨リアルの急落
デモは日曜日以降、複数のイランの都市で発生したとされています。背景にあるのは、国民生活に直結する通貨リアルの急激な下落です。報道によると、闇市場の米ドル相場は1ドル=135万リアルを超える水準で取引されています。
制裁と通貨安のつながり
リアル安は、米国が2018年に2015年の核合意から離脱し、制裁を再発動して以降、急速に進んだとされています。ロレスタン州の副知事(政治・治安・社会担当)サイード・プーラリ氏は、最近の抗議は経済的な不満によるものだとし、通貨変動や生活不安といった圧力は「(引用)『残酷な』西側の制裁(引用終わり)」から来ていると述べました。
「平和的抗議」と「暴力」の線引き
アラグチ外相は、為替の不安定さで影響を受ける人々にとって、平和的な抗議は権利だと認める一方で、暴力が混じった「孤立した事案」に言及しました。具体例として、警察署への攻撃や、警察官に向けた火炎瓶(モロトフ・カクテル)の投擲が挙げられ、公共財産への犯罪的攻撃は容認できないとの立場を示しています。
死傷者も:衝突の被害が報告
イランメディアは木曜日、2つの州でのデモに関連する衝突で、過去24時間に少なくとも3人が死亡し、治安要員13人が負傷したと報じました。抗議行動の拡大と治安当局の対応が重なり、現場レベルでの緊張が高まっている様子がうかがえます。
今後の焦点:言葉の応酬が何を招くのか
今回のやりとりは、国内の経済不安と街頭の抗議、そして対外関係の強い言葉が同時進行する局面を映しています。今後は、①抗議の広がりと沈静化、②治安対応による衝突の増減、③米国とイランの発信が現場の緊張に与える影響――が、短期的な焦点になりそうです。
Reference(s):
Iranian FM vows to 'forcefully reject' interference after Trump threat
cgtn.com








