スイス山岳リゾート火災、原因はシャンパンの線香花火か 死者40人以上 video poster
2025年の大みそかにスイスの山岳リゾートで起きたバー火災は、年越しの祝祭ムードが一転して多数の死傷者を出す惨事となりました。初期の調査では、シャンパンボトルに付けた「線香花火(スパークラー)」が天井に近づきすぎた可能性が指摘されています。
何が起きたのか:死者40人以上、負傷119人
火災が起きたのは、スイスのスキーリゾートとして知られるクラン=モンタナ(Crans-Montana)の「Le Constellation」バーです。現地当局によると、これまでに少なくとも40人が死亡し、負傷者は119人にのぼります。人数はいずれも最終確定ではないとされています。
現地(ヴァレー州)の当局者は2026年1月2日(金)の会見で、重傷者の中には現在も命の危険と闘っている人がいると説明しました。
原因は「パーティー用の火花」か:低い天井がリスクに
地元検察は、火災が急速に広がった背景として、店内で振られていた線香花火が天井付近に近づいた可能性を示しました。ソーシャルメディア上の動画では、スタッフがシャンパンボトルに刺した線香花火を掲げる様子が確認されたとされます。
問題になっているのは、地下のバーで天井が低く、木製の天井に薄い防音用の布状素材が張られていた点です。初期見立てでは、火がついた後に「非常に速く、広範囲に」燃え広がったと説明されています(ただし、原因は未確定)。
負傷者は欧州各地の専門病院へ:移送は約50人
当局によると、負傷者のうち約50人が、あるいは今後、スイス国外を含むヨーロッパ各地の専門的な熱傷治療(やけど治療)ユニットへ移送されます。ドイツやフランスの医療機関が受け入れ先に含まれています。
負傷者の国籍・地域(当局発表の識別済み分)については、113人が身元確認済みで、内訳はスイス71人、フランス14人、イタリア11人のほか、セルビア4人、ボスニア1人、ベルギー1人、ポーランド1人、ポルトガル1人、ルクセンブルク1人とされています。
身元確認は慎重に:公表まで「日数がかかる」可能性
捜査当局は、亡くなった人の身元確認が非常に繊細な作業であり、時間を要すると説明しています。損傷が深刻なケースもあるとして、全員の氏名公表まで数日かかる可能性があるとされています。
動画が映した「初動の難しさ」:気づきにくい火災の怖さ
投稿された動画の一部には、天井が燃え始めても、すぐには危険が伝わらず踊り続ける人がいた様子が映っていたとされます。暗い店内や大きな音、混雑した空間では、火や煙の異変が認知されにくく、避難判断が遅れることがあります。
今後の焦点:原因の確定と、屋内演出の安全管理
現時点では、線香花火が原因だという見立ては「可能性が高いが未確認」とされています。今後は、
- 発火源の特定(線香花火か、別の要因か)
- 天井材など内装の燃え広がりやすさ
- 混雑時の避難導線や初動対応
といった点が、捜査・検証の中心になりそうです。年末年始のイベントが各地で続くこの時期、火気を使う演出と屋内空間の組み合わせが持つリスクが、あらためて注目されています。
Reference(s):
cgtn.com








