スイス・クラヌモンタナ火災、バー管理者2人を過失容疑で刑事捜査 video poster
2026年元日(1月1日)にスイス南西部のスキーリゾート、クラヌモンタナで起きたバー火災をめぐり、ヴァレー(ヴァリス/Wallis)州の検察当局は1月3日、店の管理者2人を刑事捜査の対象にしたと発表しました。少なくとも40人が死亡し、119人が負傷したとされています。
何が発表されたのか:管理者2人を「過失」関連で捜査
州検察は、当該バーの管理者2人について、以下の容疑で捜査を進めるとしています。
- 過失致死(過失による死亡)
- 過失傷害(過失による負傷)
- 過失による放火(過失による火災発生)
当局によると、捜査は1月2日夜に開始されたといい、火災の発生経緯や安全管理上の対応が焦点になります。
被害の規模:死者40人、負傷者119人
火災は元日未明、混雑していたバーで発生しました。州警察によれば、死者は現時点で40人とされ、負傷者は119人。負傷者の多くは重傷と報じられており、事態の深刻さが続いています。
身元確認も進行中:未成年2人を含む4人を特定
州警察は、スイス人の犠牲者4人の身元を特定したと発表しました。内訳は、21歳の女性、18歳の男性、16歳の少女、16歳の少年で、未成年が2人含まれます。遺体は家族に引き渡されたとされています。
一方で、ほかの犠牲者についても身元確認が続いており、今後の公表が待たれています。
原因は何か:天井の素材に引火した可能性が指摘
当局は火災原因の特定を進めています。現時点では、シャンパンボトルに取り付けた火花(スパークラー)が、天井のフォーム(発泡材)に引火した可能性があると当局が示しています。
ただし、最終的な原因は捜査中で、現場検証や関係者からの聴取などを通じて、当時の状況がより詳しく整理されていく見通しです。
現場の空気:花とろうそく、言葉にならない沈黙
火災が起きた「コンステレーション(Constellation)バー」の近くには、1月3日も花やろうそく、メッセージが手向けられ、立ち尽くす人の姿が見られたといいます。カードには、遺族への励ましや追悼の言葉が記されていました。
若い年代の来店客が多かったとされることもあり、地域には痛みと戸惑いが広がっています。
国境をまたぐ治療:近隣国へ搬送された重傷者も
当局によれば、重度のやけどを負った人々の一部は、緊急治療のため近隣国へ搬送されました。負傷者には外国籍の人も多く、国際的に人気の高いリゾート地であることから、死亡者にも非スイス人が含まれる可能性があるとみられています。
また、州警察の地域司令官は1月2日時点で、負傷者のうち113人の身元が判明したと説明し、確認作業を「休みなく」進めていると述べました。
これからの焦点:安全管理の「どこまでが過失か」
今回の捜査は、個人の責任追及にとどまらず、店舗運営の安全対策(天井材の性質、火気を伴う演出の扱い、混雑時の避難導線など)が、どのように評価されるのかにも注目が集まります。祝祭ムードのなかで行われがちな演出が、密閉・混雑空間では別のリスクに変わりうる——その線引きを、司法と捜査が具体的事実で確認していく局面に入ったと言えそうです。
Reference(s):
Swiss prosecutors place inferno bar managers under investigation
cgtn.com








