米国がベネズエラ攻撃・マドゥロ大統領拘束、世界の反応は video poster
米国がベネズエラへの攻撃を実施し、ニコラス・マドゥロ大統領を拘束したことを受け、各国の反応が一気に表面化しています。2026年1月3日現在、焦点は「次の政権の姿」だけでなく、武力行使と国際法の扱い、そして事態の拡大回避に移りつつあります。
いま何が起きているのか(要点)
- 米国のベネズエラ攻撃と、マドゥロ大統領の拘束が伝えられ、国際社会が対応を迫られています。
- 欧州は慎重姿勢で、国際法と国連憲章の尊重、緊張緩和を強調しています。
- ロシアと中国本土は、米国の攻撃を非難しています。
- ラテンアメリカでは、拍手と怒りが入り混じる反応が広がっています。
欧州:慎重に事実確認しつつ「国際法」を前面に
欧州側のメッセージは一貫しており、情勢を注視しながらも、解決の枠組みとして国際法と国連憲章を繰り返し強調しています。拙速な評価を避け、「自制」「緊張緩和」「平和的移行」という言葉が目立ちます。
欧州委員会 フォン・デア・ライエン委員長
「ベネズエラの状況を非常に注視しています。私たちはベネズエラの人々に寄り添い、平和的で民主的な移行を支持します。いかなる解決も国際法と国連憲章を尊重しなければなりません」
EU外務・安全保障政策上級代表 カヤ・カラス氏
「ルビオ米国務長官、そしてカラカスのEU大使と話しました。EUはベネズエラ情勢を注視しています。EUは、マドゥロ氏には正統性が欠けると繰り返し述べ、平和的な移行を擁護してきました。いかなる状況でも国際法と国連憲章の原則は尊重されなければなりません。自制を求めます」
英国 スターマー首相
「まず事実関係を確認したい。トランプ大統領、同盟国と話したい。(英国は)関与していません。そして私たちは皆、国際法を守るべきだと常に言い、信じています」
スペイン外務省
「スペインは緊張緩和と自制を求め、行動は常に国際法と国連憲章の原則に沿ってとられるべきだとします。この点で、スペインは現在の危機を平和的かつ交渉により解決するための仲介に協力する用意があります」
ロシア・中国本土:米国の攻撃を非難
欧州が「自制」と「国際法」を軸に言葉を選ぶ一方で、ロシアと中国本土は米国の攻撃を非難しています。国際社会の受け止めが割れることで、国連など多国間の場での応酬が強まり、外交的な落としどころを探しにくくなる可能性もあります。
ラテンアメリカ:拍手と怒りが同時に広がる
地理的・歴史的にベネズエラ情勢の影響を受けやすいラテンアメリカでは、反応が割れているとされています。政権交代を歓迎する声がある一方で、武力行使への強い反発もあり、域内の政治対立や世論の分断を映す形になっています。
今後の注目点:「拘束」の扱いと、危機管理の設計
当面の焦点は、軍事的な動きそのものだけでなく、その後の危機管理に移ります。情勢次第で、人道状況、外交交渉、周辺国の安全保障、資源・市場など複数の論点が絡み合いそうです。
- 国際法上の整理:武力行使の位置づけや正当化の論理が、国連の議論を含めてどう扱われるか。
- 国内統治の空白:治安・行政・インフラが安定的に維持されるのか。
- 外交の出口:緊張緩和に向けた調停や交渉の回路が残るのか(スペインは仲介の用意に言及)。
- 域内への波及:難民・移民、人道支援、国境管理などが周辺国の負担として増える可能性。
今回の各国発言からは、「どの陣営に与するか」以上に、国際法と国連憲章をどう位置づけるかが、当面の共通言語になっていることが読み取れます。言葉の選び方が、次の一手(追加の軍事行動、制裁、交渉)を縛る面もあり、各国の表現の微妙な差が注目されます。
Reference(s):
World reacts after US strikes Venezuela and captures President Maduro
cgtn.com








