イラン軍トップ、敵対的言辞に「応答」警告 抗議デモ巡り緊張
イランのアミール・ハタミ陸軍総司令官が2026年1月7日、いわゆる「敵」による敵対的な言辞が続くならイランは対応すると警告しました。国営IRNA通信が伝えています。背景には、昨年12月下旬から各地で続く抗議デモと、それをめぐる米国側の発言があります。
ハタミ司令官の警告:"言葉のエスカレーション"は脅威
IRNAによると、ハタミ司令官は「イラン国民に対する敵対的言葉のエスカレーション」を脅威とみなし、看過しない考えを示しました。また、イラン軍は「完全な即応態勢」にあると強調し、「敵」が誤算すれば、6月の「12日間の戦争」時の対応よりも決定的な反応になると警告したとされています。
米大統領の発言と、イラン外相の応酬
報道によれば、米国のドナルド・トランプ大統領はここ数日、イラン各地の抗議活動に触れ、イランが「平和的な抗議者を殺害する」なら米国が行動すると主張しました。
これに対し、イランのセイエド・アッバス・アラグチ外相は同日、イランの内政は「イラン国民だけに関わる」と述べ、政府と国民が対話している最中だと強調したとされています。
抗議デモの背景:通貨リアル急落と生活不安
抗議は昨年12月下旬以降、複数の都市で発生。国民通貨リアルの急落が引き金になったとされています。当局は経済面の不満があることを認めつつ、対応を進めるとする一方で、暴力や破壊行為、治安の混乱には警戒を呼びかけているということです。
「デモ」と「暴動」の境目をどう語ったか
ハタミ司令官は、抗議活動自体はどの国でも起こり得る「自然な現象」としながらも、デモが急速に暴動へ転じるのは「異常」で、「敵」によって計画されたものだと述べたと報じられました。国内の不満の受け止め方と、治安当局の見立てがどう交差するのかが焦点になりそうです。
制裁への言及:経済的圧力と社会の緊張
さらにハタミ司令官は、西側による対イラン制裁を「残酷」だと表現し、イラン国民を苦しめる目的で意図的に経済的困難を作り出していると非難したとされています。通貨安や物価など生活実感に直結する問題が、外交面の対立と結びついて語られやすい局面に入っています。
今後の注目点:言葉の応酬が現実の衝突に近づくのか
- 対外発言のトーン:米国側の発言と、イラン側の「応答」警告がどこまで強まるか。
- 国内対話の行方:政府と国民の対話が、具体的な経済対策や治安対応にどう反映されるか。
- 抗議の性質:平和的な抗議の継続と、暴力・破壊行為への当局対応の線引き。
「言葉」が先に熱を帯びる局面ほど、偶発的な誤解や強硬なメッセージが現場の緊張を押し上げやすいとも言われます。今後は、国内の経済不安への対処と、対外的な発言の応酬が同時進行する点が注目されます。
Reference(s):
Iran's army chief warns of response to hostile rhetoric from 'enemies'
cgtn.com







