イランで一部オンラインサービス復旧、ネット制限は継続——テヘラン発
2026年1月10日朝、イランでは配車アプリなど一部のオンラインサービスが復旧しました。一方で、国際電話(国際長距離通話)は依然つながらず、インターネット環境も限定的な状態が続いていると伝えられています。
一部復旧したサービス、ただ「全面回復」ではない
中国メディアグループ(CMG)の記者・李建南氏は首都テヘランから、衛星電話を使って状況を報告しました。それによると、1月10日(土)朝の時点で配車アプリなどが利用可能になったものの、通信環境はなお制限され、国際電話は利用できない状態だといいます。
インターネット遮断は1月8日(木)夕方から続く
李氏の報告では、イランのインターネットは1月8日(木)夕方以降、遮断された状態が続いていました。背景には、国内で継続している抗議活動があるとされています。
また、各地の知人からの情報として、全国規模で大規模な抗議活動が続いており、地域によっては一定規模の暴動(riot)に発展している場所もある、としています。
当局の説明:「抗議」と「暴動」を分けて捉える姿勢
李氏によると、イラン政府関係者や軍関係者は、経済問題をきっかけに始まった抗議は人々の要求を示す表現だと繰り返し述べている一方、抗議の一部が暴動化したケースについては、群衆の中に「隠れた扇動者」がいたとの見方を示しているといいます。
具体的には、当局側は「米国とイスラエルの資金提供を受けた者が混乱を引き起こした」との主張をしているとされ、住民に対しては、挑発に乗らないよう呼びかけている、という説明です。
テヘランの生活物資は「概ね安定」との観測
一方、市民生活への影響について李氏は、テヘランでは生活必需品の供給は十分で、スーパーでも米・小麦粉・食用油などの供給は安定し、通常どおりの状態を維持していると述べています。
これからの焦点:通信制限が社会に与える影響
抗議活動が続く中での通信制限は、治安面だけでなく、生活インフラや企業活動、そして家族や地域の連絡手段にも直結します。配車アプリなどが部分的に戻ったとはいえ、国際電話やインターネットの制限がいつ・どの範囲で緩和されるのかは、今後の大きな注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








