米ロサンゼルスのイラン関連デモでトラック突入、少なくとも2人負傷
米国・ロサンゼルスのウエストウッド地区で現地時間1月11日(日)、イラン情勢に関連する抗議デモの参加者の群れにトラックが突っ込み、当局によると少なくとも2人が負傷しました。現場では運転していたとされる人物が警察に身柄を確保され、詳しい経緯が確認されています。
何が起きたのか:デモの群衆にU-Haulのトラック
当局の発表によると、ロサンゼルス(米国で2番目に人口の多い都市)のウエストウッド地区で行われていた集会中、運転手がU-Haul(引っ越しなどで使われるレンタルトラック)を群衆に向けて走らせたとされています。
けが人の状況:2人を評価、搬送は辞退
ロサンゼルス消防局(LAFD)は、2人の患者を評価したものの、いずれも治療や病院への搬送を辞退したと発表しました。また同局は、付近で「3人目が負傷した」との通報にも対応したとしています。
現場の緊迫:身柄確保の場面で小競り合いも
現場にいた法執行機関は、U-Haulから男性を連れ出し、身柄を確保したように見えたと報じられています。地元テレビ局(KABC)によると、警察が男性を連行する際、一部のデモ参加者が殴ろうとしたり、旗ざおで叩こうとしたりする様子もあったということです。
現時点で、運転の動機や事件としての位置づけ(事故か、意図的か)など、捜査の核心部分は当局から明確に示されていません。
背景:世界各地の連帯デモと、イラン国内の不安定化
今回の集会は、イラン国内の抗議行動に連帯する目的で世界各地で行われたデモの一つだとされています。報道によれば、イランではここ数週間にわたり混乱が続いており、当局は米国とイスラエルの関与を主張しています。
また、複数のイランの都市では、通貨リアルの急落や経済的困難を背景に、昨年12月下旬以降、抗議活動が続いていると伝えられています。近日には、イラン警察と当局が「暴徒」と呼ぶ人々の間で衝突が起き、死者を伴う事態も報告されました。半公式のタスニム通信は関係筋の話として、直近数日間の衝突による死者数は「かなりの数」にのぼるとしつつ、具体的な人数は示していません。
イラン大統領の発言:経済問題の解決を強調
報道によると、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は同日、国営IRIBのテレビインタビューで、政府は国民が直面する経済問題への対処に取り組む決意だと述べ、破壊的な行動を控えるよう呼びかけました。さらに、政府は「国民の声を聞く用意がある」とも語ったとされています。
一方で同大統領は、昨年(2025年)にあった「イスラエルとイランの12日間の戦争」の後、米国とイスラエルが不安定化を指示したとも主張したと報じられています。
いま注目される点:公共空間の安全と、分断の連鎖
デモや集会は、意見表明の重要な手段である一方、予期せぬ衝突や危険が入り込みやすい公共空間でもあります。今回のように車両が群衆に入り込む事案は、当事者の意図が何であれ、現場の緊張を一気に高め、二次的な暴力(取り囲みや報復的行為)を誘発しやすい点が課題として浮かびます。
当局の発表や捜査の進展によって、何が起きたのかがどこまで明らかになるのか。現時点では、事実確認の積み上げが待たれます。
Reference(s):
2 injured after truck plows into Iran protest crowd in Los Angeles
cgtn.com








