ハマス代表団がカイロ入り、ガザ停戦「第1段階」完了と第2段階移行を協議へ
2026年1月14日現在、ガザ停戦の次の一手を左右しうる動きとして、ハマスは指導部の代表団がカイロに到着し、エジプト側と停戦をめぐる協議に入ると発表しました。焦点は「第1段階の実施完了」と、停戦を現実に動かす“通路”でもあるラファ検問所の扱いです。
何が起きたのか:ハマスが「カイロで協議」と発表
ハマスは13日(火)、同組織の指導部からなる代表団が同日夕方にカイロへ到着し、エジプト側とガザ停戦について協議すると発表しました。代表団は、ガザを拠点とする同組織の幹部、ハリル・アル=ハイヤ氏が率いるとしています。
議題の中心:停戦「第1段階」の実施完了とラファ検問所
発表によると、協議では停戦合意の第1段階の実施を完了させることが主要議題です。具体的には、エジプトとガザをつなぐラファ検問所について、両方向の通行再開(開放)を含むとしています。
ラファ検問所は、パレスチナ住民の主要な出入り口であり、人道支援の搬入口としても重要な位置づけでした。一方で、2024年5月以降は、イスラエル軍が検問所のパレスチナ側を掌握した後、ほぼ閉鎖状態が続いているとされています。
第2段階への加速も論点:行政委員会と撤退
ハマスの声明は、協議が第2段階への移行を早めることにも及ぶとしています。内容として挙げられたのは、
- 行政委員会(administrative committee)の تشكيل(設置)
- 声明が「(イスラエルによる)占領の撤退」と表現する、ガザ地区からの撤収の完了
停戦を「維持する」だけでなく、「次の統治・治安の枠組みへ移す」ことが交渉テーマとして前面に出てきた形です。
背景:2025年10月の停戦合意が定めた“移行期の設計図”
今回の協議は、2025年10月の停戦合意の枠組みと不可分です。合意条件として、ガザは国際的な「平和のための理事会(Board of Peace)」が監督する形で、パレスチナのテクノクラート(専門家官僚)による移行委員会が運営するとされています。
また、この合意は、ハマスが武装解除し、将来の正式な統治に役割を持たないことも規定しています。つまり停戦交渉は、戦闘停止だけでなく、権限の移行と統治設計の実行確認という性格を強めています。
ラファ検問所をめぐる条件:人の移動と支援の“詰まり”をどうほどくか
ラファ検問所についてイスラエル側は、ハマスが人質を全員返還すれば、両方向に開放すると述べてきたとされています。検問所の再開は、住民の移動、人道支援、停戦の実効性のいずれにも直結するため、当事者間の「手順」と「同時履行」の設計が交渉の難所になりそうです。
パレスチナ諸勢力とも会談予定:ガザとヨルダン川西岸の動向を協議
声明によれば、代表団はパレスチナの諸勢力・各派の指導者とも会い、ガザ地区とヨルダン川西岸における「急速な政治・現地の動き」について協議する予定だとしています。停戦の実施は現地の力学にも左右されるため、カイロでの対話は、停戦の“次の段階”を具体化する場として注目されます。
Reference(s):
Hamas says delegation arrives in Cairo for talks over Gaza ceasefire
cgtn.com








