ハマス、カイロで「ガザ暫定統治」協議 技術官僚委員会案が焦点に
ガザの「停戦後」を誰がどう支えるのか――その設計図をめぐり、ハマス幹部がエジプト・カイロで仲介者と協議を始めました。
何が起きた?(2026年1月時点の動き)
ハマスは、エジプトの仲介のもと、ガザを暫定的に運営する「技術官僚(テクノクラート)委員会」の設置に関する協議を開始したとしています。これは、米国が仲介する停戦計画の一部とされます。
議題は「委員会の形」と「権限」
ハマスによると、協議は主に次の点に集中しています。
- 委員会の構造(誰が入り、どう意思決定するか)
- 権限(マンデート)(治安・行政・復興のどこまで担うのか)
- 運用メカニズム(予算、監督、国際支援の受け皿など)
計画は、2025年10月にドナルド・トランプ米大統領が示した構想として説明されており、ガザはパレスチナ側の技術官僚委員会が「移行期間」運営し、国際的な「平和理事会(Board of Peace)」が監督する枠組みが想定されています。
並行して「パレスチナ諸派」協議も
ハマス代表団はカイロで、他のパレスチナ諸派とも並行して協議する見通しです。停戦の状況や、イスラエル側の違反とされる事案、そして委員会の構成・議長(代表)人事が話題になるとされています。
ハマスは「統治に就かない」立場を強調
ハマスは、ガザ統治で正式な役割を求めないと改めて述べ、安定と復興を支えるためにプロセスを「監視する」立場を示しています。武装勢力が前面に出ない統治モデルを模索する意図とも読めますが、実際の権限設計がどうなるかが焦点です。
停戦の次の論点:撤退、ラファ検問所、支援物資
協議では、停戦の実務面も扱われる見込みです。挙げられている論点は次の通りです。
- イスラエル軍の撤退
- ラファ検問所(エジプト境界)の再開
- エジプト側で滞留している支援物資の搬入
- 停戦「第2段階」へ向けた準備
エジプトはファタハとの調整も継続
エジプトは別途、ハマスとライバル関係にあるファタハの歩み寄りも後押ししているとされます。ハマス側は、委員会設立にはパレスチナ諸派の幅広い合意が必要だとし、合意後にマフムード・アッバス議長が布告(デクリー)で正式化する流れを想定していると述べています。
委員会トップ候補に名前も
協議を知る関係者によると、委員会の責任者候補として、パレスチナ自治政府の元高官アリ・シャアス氏、保健相マジド・アブ・ラマダン氏らの名前が議論されているといいます。
いま注目される理由
停戦が「戦闘の停止」にとどまるのか、それとも「統治と復興の移行」へ進むのかは、ガザの住民生活と地域の安定を大きく左右します。委員会案は、政治勢力間の対立をいったん脇に置き、行政・復興を先行させる設計ともいえますが、合意の範囲と実行力が問われる局面に入りつつあります。
Reference(s):
cgtn.com








