ISSで初の医療退避、Crew-11が太平洋に帰還 由井亀美也さんら4人無事
国際宇宙ステーション(ISS)で運用開始から25年の歴史で初めて「医療退避」が行われました。NASAによると、Crew-11の4人は木曜日(現地時間)に地球へ帰還し、太平洋に着水しました。
何が起きた?:NASA映像で“着水”を確認
NASAの映像では、ISSのクルー4人を乗せたカプセルが太平洋へ着水する様子が示されました。着水地点はサンディエゴ沖で、時刻は0841 GMT(グリニッジ標準時)とされています。
- 米国人宇宙飛行士:マイク・フィンケ(Mike Fincke)さん、ゼナ・カードマン(Zena Cardman)さん
- ロシア人宇宙飛行士:オレグ・プラトノフ(Oleg Platonov)さん
- 日本人宇宙飛行士:キミヤ・ユイ(Kimiya Yui)さん
管制側からは「SpaceXとNASAを代表して、おかえりなさい」と呼びかけがあり、カードマンさんは「私たちをそこへ、そして帰還まで導いてくれたチームに深い感謝を。帰ってこられて本当にうれしい」と応答しました。
ミッション短縮の背景:「緊急ではない」が“医療退避”に
今回のCrew-11は、当初の計画より短い約5か月で切り上げられました。理由は、クルーのうち1人に健康上の問題が起きたためです。
NASAは症状などの詳細は明らかにしていません。一方で、帰還については「緊急事態ではない」と強調しています。
「地上でも起こり得た」—NASA管理者の説明
NASAのジャレッド・アイザックマン(Jared Isaacman)管理者は、当該クルーについて「問題なく過ごしている」と述べ、健康問題を「深刻な医学的状態」と表現しました。そのうえで、微小重力環境とは無関係に「地上でも十分起こり得た」と説明しています。
帰還後は“いつもの手順”へ:全員の状態と今後の焦点
アイザックマン管理者によると、クルーは全員が安全で、士気も保たれており、帰還後の標準的な健康チェックを受けているとのことです。
ISSの運用が長期化するなかで、今回の出来事は「宇宙滞在中の健康リスクにどう備えるか」という論点を、静かに現実のものとして突きつけます。詳細が限られているからこそ、今後どこまで情報が共有され、どのような運用判断が積み重ねられるのかが注目点になりそうです。
Reference(s):
ISS astronauts splash down to Earth after first medical evacuation
cgtn.com








