スペイン南部で高速鉄道同士が衝突、39人死亡 救助は難航 video poster
スペイン南部で高速鉄道が脱線し、対向してきた別の列車と衝突する事故が起き、少なくとも39人が死亡しました。2013年以降で最悪の鉄道事故とされ、救助の難しさも被害の拡大につながっています。
事故はコルドバ県アダムス近郊、負傷者は122人
事故が起きたのは、首都マドリードから約360km南にあるアンダルシア州コルドバ県のアダムス(Adamuz)近郊です。スペイン当局によると、これまでに少なくとも39人の死亡が確認されました。
負傷者は122人で、このうち48人が入院中、12人が集中治療室(ICU)で治療を受けているとされています。
「真っ暗になって、叫び声だけが」 生存者が語った瞬間
現地の赤十字センターで治療を受ける女性は、当時の状況を次のように話しました。マドリードへ戻る途中だったといいます。
「列車が片側に傾いて、そのあとすべてが真っ暗になりました。聞こえたのは叫び声だけでした」
さらに、車内の混乱についても言及し、「無事な人もいれば、非常に重傷の人もいた。目の前にいて、助からないと分かっていても何もできなかった」と振り返りました。
救助を難しくした「遠隔地」と「一本道」
救助活動は、事故現場が人里離れた場所だったことから難航しました。スペイン赤十字の国家緊急ディレクターは、現場へ通じる道路が単線の道1本に限られ、救急車が出入りしにくかったと説明しています。
多数の負傷者が出た事故では、現場到着までの時間、搬送の動線、現場での優先順位(トリアージ)が生死を分ける局面があります。今回のようにアクセスが限られる状況では、救助体制そのものが試されます。
首相はダボス行きを見送り、現地へ
事故は1月18日(日)夜に発生し、ペドロ・サンチェス首相は翌19日(月)朝、スイス・ダボスで開催される世界経済フォーラム(WEF)への参加を見送り、事故現場に向かったとされています。
また、オスカル・プエンテ運輸相は「死者数は39人に増えたが、まだ確定ではない」と述べました。
列車は約400人が乗車、運行各社の説明
国営鉄道事業者レンフェ(Renfe)の発表によると、事故に関係したのはIryoとAlviaが運行する2本の列車で、両列車には約400人の乗客が乗っていたといいます。
事故原因の調査と並行して、負傷者の治療や家族への情報提供、運行体制の点検など、対応は多方面に及んでいます。
いま注目されるポイント
- 死者数は増える可能性:当局は「確定ではない」としており、今後の更新に注意が必要です。
- 救助の制約:現場へのアクセスが限られ、搬送が難しかったとされています。
- 高速鉄道の安全運用:高密度運行の裏側で、事故時の被害抑制策や現場対応力が問われます。
数字の大きさだけでは見えにくいのは、暗闇の車内で起きた個々の恐怖と、現場での一つひとつの判断です。続報では、原因究明の過程と、再発防止に向けた具体策が焦点になりそうです。
Reference(s):
At least 39 dead in Spain after two high-speed trains collide
cgtn.com








