ナイジェリア空軍、ボルノ州で武装勢力40人超を空爆で殺害と発表
ナイジェリア北東部の治安が緊張するなか、ナイジェリア空軍はボルノ州で実施した空爆により、武装勢力40人以上を殺害したと発表しました。レークチャド周辺で軍事車列や民間人への攻撃が強まっているとされ、作戦の成否が地域の落ち着きに直結しそうです。
発表の概要:1月15〜16日の空爆で「40人超」
ナイジェリア空軍は(現地時間の)日曜夜に、ボルノ州で1月15日と16日に実施した空爆で、ボコ・ハラムおよびその分派とされる「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」に関連する戦闘員40人以上を殺害したと明らかにしました。ボルノ州は、17年にわたる武装勢力の反乱の中心地(epicenter)と位置づけられています。
どこで何が起きたのか:ムサラムとアジール
空爆が行われたのは、レークチャド近くのムサラム(Musarram)とアジール(Azir)の各コミュニティだとされています。空軍報道官のエヒメン・エジョダメ(Ehimen Ejodame)氏は、武装勢力が地域の水路や密生した植生を利用して再集結し、周辺の町への襲撃を計画しているとの情報を踏まえた作戦だと説明しました。
ムサラム:カヌーでの集結を空爆、バガ方面の襲撃計画を阻止と説明
空軍によると、ムサラムでは、武装勢力がカヌーで集まり、バガ(Baga)町とレークチャド沿いのフィッシュダム(Fish Dam)地域を攻撃しようとしていたとの情報があったといいます。航空機が3回の爆撃を行い戦闘員を散らし、付近の樹木へ逃れた者についても追尾して攻撃したとしました。
エジョダメ氏は、"Some fleeing elements were trailed and neutralised…"(逃走した一部は追尾され無力化され、再集結した者も攻撃した)などと述べ、武装勢力の集結を解体したとの見方を示しました。部隊や地元当局者は、今回の空爆で計画されていた襲撃が阻止されたと話しているということです。
アジール:地上戦後の退却部隊に近接航空支援
翌日、空軍機はアジールで近接航空支援(地上部隊を支える空からの攻撃・監視)を実施したとされます。武装勢力は地上部隊との先の交戦から退却していたといい、航空監視で樹木の陰に隠れて再集結を図る動きが確認されたため、追加の攻撃が行われたと説明されています。
空軍は「攻撃後の評価で追加の脅威は確認されず、地上部隊・地元当局・コミュニティからの情報として、武装勢力の存在が大きく減退し、相対的な落ち着きが戻った」としています。
「情報主導」と「地上部隊との連携」—空軍トップも強調
航空参謀長(Chief of the Air Staff)のサンデー・ケルビン・アネケ(Sunday Kelvin Aneke)空軍元帥は、今回の作戦が情報(インテリジェンス)に基づく航空戦力と地上部隊との連携の有効性を示したと述べました。ナイジェリア軍は、レークチャド周辺コミュニティの安定化に向け、武装勢力への圧力を維持する方針だとしています。
いま注目されるポイント:短期的な成果と地域の「落ち着き」
- 攻撃の未然防止:空軍はバガ方面への襲撃計画を阻止したと説明。
- 再集結の遮断:水路・植生を利用した「隠れ場所」を前提に、監視と攻撃を組み合わせた。
- 連携の密度:地上部隊、地元当局、コミュニティからのフィードバックを作戦評価に組み込んだとしている。
一方で、今回の発表は「相対的な落ち着きが戻った」という表現にとどまり、地域の安全がどの程度持続するかは、今後の作戦や治安情勢の推移とあわせて注視されます。
Reference(s):
cgtn.com







