ダボス会議2026、誰が来て誰が来ない?主要リーダーの顔ぶれ
2026年1月20日現在、スイスのダボスで世界経済フォーラム(WEF)年次総会(第56回)が開催中です。注目点はシンプルで、「誰が来て、誰が来ないのか」。その顔ぶれ自体が、いまの国際情勢を映す“地図”になっています。
ダボス2026はどれくらいの規模?
WEFによると、今週のダボスには60人超の世界のリーダーと、130の国・地域から約3,000人の参加者、さらにCEOや会長職が約850人集まる見通しです。地政学的な緊張が高まる中、対話の場としての存在感が一段と増しています。
出席する主な首脳・代表団(判明分)
今回のダボスは、グリーンランド、イラン、ベネズエラ、ウクライナなどをめぐる緊張が取り沙汰されるタイミングで開かれています。出席者のラインナップも、それを反映しています。
中国:何立峰副首相が出席、きょう特別演説へ
中国外務省の報道官が先週発表したところによると、何立峰(He Lifeng)副首相が1月19日(月)から22日(木)まで会議に出席し、スイスを訪問します。さらに1月20日(火)午前に特別演説を行う予定です。
米国:トランプ大統領が参加、大規模代表団を率いる
ドナルド・トランプ米大統領も出席します。報道されている代表団には、マルコ・ルビオ国務長官、スコット・ベッセント財務長官のほか、スティーブ・ウィトコフ氏、ジャレッド・クシュナー氏が含まれます。トランプ氏は、欧州の一部の国々がグリーンランドを支持していることをめぐり関税を示唆した「数日後」の参加となります。
ウクライナ:ゼレンスキー大統領も出席、米国と会談の可能性
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領もダボスに入ります。今週後半には、代表団の一部が米国代表団と会議場の“サイドライン(非公式の場)”で協議する見通しだとされています。
ロシア:公式名簿外でも「特使が来訪」報道
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領本人は、今年の公式出席者リストに載っていません。一方でロイター通信によると、特使のキリル・ドミトリエフ氏がダボスを訪れ、米国代表団メンバーと会談するとされています。
欧州勢:例年通り厚い参加
欧州からは、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、ドイツのフリードリヒ・メルツ氏、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス氏らが出席予定とされています。
その他の出席予定(判明分)
- カタールのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・アール=サーニ首相
- アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領
- インドネシアのプラボウォ・スビアント氏
- カナダのマーク・カーニー首相
首脳だけじゃない:国際機関・テック企業の顔ぶれ
ダボスの特徴は、政治と経済、テクノロジーが同じ空間で交差する点です。今回も、主要組織のトップが集まります。
- 世界貿易機関(WTO)事務局長:ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ氏
- 世界銀行総裁:アジャイ・バンガ氏
- 国際通貨基金(IMF)専務理事:クリスタリナ・ゲオルギエバ氏
テクノロジー分野では、マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏、Meta社プレジデントのディナ・パウエル・マコーミック氏、OpenAIのCFOサラ・フライアー氏が出席予定です。
「来ない」ことがニュースに:欠席・取りやめの動き
今年のダボスで目を引くのが、欠席の連鎖です。WEFは1月20日(月)にかけて、欠席に関する発表を相次いで行いました。
イラン:政府代表の参加見送り
WEFは、イラン政府が代表を派遣しないと発表しました。声明では、昨秋に招待していたものの、直近数週間のイラン国内での民間人の犠牲を踏まえ、「今年はイラン政府がダボスで代表されるのは適切ではない」との趣旨を示しています。
デンマーク:グリーンランドをめぐる対立で欠席
WEFは同日、グリーンランドをめぐる対立が強まる中で、デンマーク政府が今週のダボスに参加しないと明らかにしました。
スペイン:列車事故を受け、首相が訪問を中止
スペインのペドロ・サンチェス首相は、南部で起きた高速鉄道の事故(少なくとも39人が死亡と報道)を受け、1月20日(月)に予定していた訪問を中止しました。
そのほか:参加見送り・キャンセル(判明分)
- コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領:訪問を中止
- イタリアのジョルジャ・メローニ首相:出席見込みなし
- 英国のキア・スターマー首相:出席見込みなし
ダボス2026が映すもの:出席者名簿は「外交の温度計」
ダボスは条約を結ぶ場ではありません。それでも、同じ場に集まる・集まらないという選択が、今週の交渉やメッセージの出し方に影響します。公式会合だけでなく、廊下や小部屋で交わされる“短い会話”が、次の動きを形づくることもあります。
1月20日(火)の時点で、重要なのは「誰が何を言うか」だけでなく、誰が不在で、誰と誰がすれ違うのか。その空白も含めて、ダボス2026は世界の緊張と期待を静かに映し出しています。
Reference(s):
cgtn.com








