スーダンでRSF関連の大規模裁判開始 201人を戦争犯罪などで起訴
スーダンで続く武力衝突をめぐり、ポートスーダンの反テロ裁判所が今週月曜日に、RSF(即応支援部隊)関連の被告201人に対する大規模裁判の審理を始めました。戦争犯罪や「人道に対する罪」など、紛争の核心に触れる容疑が並び、国内の司法がどこまで事実認定と責任追及を進められるのかが注目されています。
何が起きたのか:201人を一括で審理、欠席裁判も
報道によると、審理の対象はRSFのメンバー、または協力者とされる人々です。被告には、RSF司令官のモハメド・ハムダン・ダガロ氏や、元首相アブダラ・ハムドク氏も含まれています。
裁判は、出廷して審理を受ける被告に加え、所在不明などを理由に欠席のまま進む「欠席裁判」も含む形で進められるとされています。
立件の背景:軍トップの命令で調査委員会、登録は約1万2400件
今回の裁判は、移行主権評議会の議長で軍トップでもあるアブデル・ファッターフ・アル・ブルハン氏が、戦闘開始以降にRSFが関与したとされる虐待行為などを調べる国家委員会の設置を命じた流れを受けています。
検察側は、委員会がRSFに関連するとされる案件を約1万2400件登録したと説明。今回の公判は、その一部について刑事責任を問う手続きに位置づけられます。
どんな容疑か:殺害、強制移動、略奪、性暴力…「死刑の可能性」も
被告に問われている罪状は多岐にわたります。報道で挙がっている主な容疑は次の通りです。
- 国家に対する戦争の遂行、憲法秩序の破壊
- 武装反乱の支援
- 殺人、強制的な住民移動(強制移住)、略奪
- 広範な性暴力
- スーダン軍への軍事作戦への関与
- 違法な武器所持
- 「人道に対する罪」
また、検察側は西ダルフール州知事の殺害や、ゲジラ州の掌握といった注目度の高い事件も、捜査対象として言及しています。報道によれば、これらの罪で有罪が確定した場合、死刑が科され得るとされています。
初回審理のポイント:「2年半超の捜査で集めた証拠」
開廷の場で検察は、2年半以上にわたる捜査で収集した証拠の概要を説明したとされています。大量の案件をどう整理し、個々の被告の行為と指揮系統をどこまで結びつけられるかが、今後の審理の焦点になりそうです。
この裁判が投げかける問い:正義と手続き、そして被害者の保護
大規模な戦争犯罪捜査・訴追は、被害の可視化や再発防止につながり得る一方で、現実には次のような難しさも伴います。
- 欠席裁判の扱い:当事者の防御権をどう確保するか
- 証拠と証言の保全:紛争下での記録、証人の安全確保
- 性暴力などの被害対応:二次被害を避けた捜査・公判運営
- 政治・軍事状況との関係:司法の独立性と社会の受け止め
今後、審理が進むにつれて、被害者や避難を余儀なくされた人々にとって「語られること」と「守られること」をどう両立させるのか、裁判所と捜査当局の運用が問われていきます。
※本記事は、報道機関の配信内容をもとに構成しました。
Reference(s):
Sudan opens mass trial against RSF-linked suspects over war crimes
cgtn.com








