2026年初のX級太陽フレアで地球に磁気嵐、風雲衛星が擾乱とオーロラを捉える
2026年に入って初めてのXクラス太陽フレア(X1.9)が引き金となり、地球に強い磁気嵐が到来しました。中国の「風雲」衛星が宇宙空間での磁場の乱れを捉え、北半球のオーロラも画像で確認されています。
何が起きたのか:X1.9フレアとCMEが地球へ
今回の現象は、太陽の活動領域「14341」から発生したX1.9の太陽フレア(Xクラス=最も強い分類)が発端です。フレアに伴って放出されたコロナ質量放出(CME)が翌日に地球へ到達し、地球磁場を大きく乱しました。
フレアの発生は北京時間で月曜午前2時9分ごろ。日本時間は北京時間より1時間進んでいるため、時刻感を追う際はこの差も意識すると理解しやすいです。
磁気嵐の推移:火曜にかけて「極端」な活動も
監視データによると、北京時間の火曜午前2時ごろから地球磁場の乱れが顕著になり、同日午後8時までの間に極端な地磁気活動が6時間、中程度の活動が6時間含まれたとされています。磁気嵐は、衛星運用や通信・測位などに影響が出る可能性があるため、宇宙天気の観点で注目されます。
宇宙からの観測:風雲3Eが指数低下、風雲3Hがオーロラを撮影
宇宙空間での変化は、中国の気象衛星風雲3Eが検知し、嵐の強まりとともに地磁気指数の急低下を記録したといいます。さらに風雲3Hは、北半球各地に広がるオーロラを撮影し、影響が及んだ範囲を視覚的に示す画像を捉えました。
北部でオーロラ:黒竜江省・漠河でも観測
この磁気嵐は地上でも「見える現象」をもたらしました。火曜夜には、黒竜江省の漠河で鮮やかなオーロラが観測されたとされ、複数地点で珍しい光景が広がったと伝えられています。
オーロラは、太陽の噴出で飛来した荷電粒子が地球の磁場に導かれ、上空の大気と相互作用することで発光して見える現象です。磁気嵐が強いほど、通常より低緯度側でも観測機会が生まれやすくなります。
用語ミニ解説:フレア/CME/磁気嵐
- 太陽フレア:太陽表面付近で起きる急激なエネルギー放出。Xクラスは最も強い分類。
- コロナ質量放出(CME):太陽からプラズマ(荷電粒子を含むガス)が大量に放出される現象。地球へ向かうと磁気嵐の原因になり得ます。
- 磁気嵐(地磁気嵐):地球磁場が大きく乱れる状態。宇宙天気として監視されます。
2026年は始まったばかりですが、今回のように「最上位クラスのフレア」が出ると、宇宙空間と地上の両方で変化が連鎖して現れます。夜空の美しさの裏側で、私たちのインフラが“宇宙の天気”とつながっていることも静かに思い出させる出来事です。
Reference(s):
cgtn.com








