トランプ大統領、ダボスで「グリーンランド取得」再主張 力の行使は否定 video poster
スイスで開かれている世界経済フォーラム(ダボス会議)で、トランプ米大統領が「グリーンランドの取得」に向けた交渉開始を改めて求め、同盟や欧州側の反発を呼んでいます。 2026年1月21日(水)の登壇では、フランスのマクロン大統領や英国、さらには「風車(windmills)」まで話題に上り、強い言葉が飛び交いました。
ダボスで繰り返した「グリーンランド取得」
トランプ大統領はダボス会議で約1時間演説し、デンマーク王国の自治領であるグリーンランド(人口約5万7000人)について、米国が取得する考えを重ねて示しました。演説では、アイスランドとグリーンランドを取り違えたように受け取れる場面があったとも伝えられていますが、取得への意欲自体は明確でした。
トランプ大統領は、デンマークを「恩知らず(ungrateful)」と呼び、取得は「小さなお願い」であり、「氷の塊(piece of ice)」だと表現。さらに「NATO(北大西洋条約機構)への脅威にはならない」と述べたとされます。
「力は使わない」—ただし言い回しは強硬
一方でトランプ大統領は、力による現状変更を明確には打ち出さず、次のように語りました。
- 「過剰な強さと力を使うと決めない限り、何も得られないだろう。そうなれば率直に言って、我々は止められない。でも私はそうしない」
- 「力を使う必要はない。使いたくない。使わない」
「使わない」と繰り返しつつも、「圧倒的に優位だ」という含みを残す言い回しは、聞き手によって受け止めが割れそうです。
欧州側の反発:マクロン氏は「欧州を従属させるな」
今回の登壇に先立ち、トランプ大統領の動きは「帝国主義的だ」との批判も招いたとされます。フランスのマクロン大統領は、米国が欧州を「subordinate Europe(従属させる)」ような試みに警鐘を鳴らし、8つの欧州諸国に対する関税の脅しを「unacceptable(受け入れられない)」と批判した、と伝えられています。
ダボスの場では、マクロン大統領本人や英国もトランプ大統領の「射程」に入り、象徴的な小ネタとしてマクロン大統領のサングラスに触れる場面もあったとされます。具体的な政策論と、相手を揺さぶるような言葉の応酬が同じステージで混ざるのは、ダボス会議らしさでもあります。
「風車」も標的に——気候・産業をめぐる温度差
演説では「風車(windmills)」もやり玉に挙がったとされます。ここには、エネルギー政策や産業政策、そして気候変動対応をめぐる米欧の温度差が重なります。言葉が象徴的であるほど、実務レベルの調整(安全保障、投資、供給網)が置き去りにならないかが焦点になります。
NATOへの波紋と、デンマーク・グリーンランド側の対応
記事情報によると、NATO指導者らは、トランプ大統領のグリーンランド戦略が同盟を揺さぶりうると警告しているとされます。さらに、デンマークとグリーンランドの指導者は、戦略的な島での米国のプレゼンス(存在感)を高めるための幅広い選択肢を提示している、とも伝えられています。
トランプ大統領は「米国以外にグリーンランドを確保できる国や国々の集団はない」と述べ、「米国によるグリーンランド取得を再び議論するため、即時の交渉を求める」と語ったとされます。対立が深まるのか、それとも「取得」ではなく「駐留・投資・安全保障協力」の形で落ち着くのか。ダボス後の外交の動きが注目されます。
ポイント
- トランプ大統領はダボス会議で「グリーンランド取得」交渉を再主張
- 力の行使は否定しつつ、強い言い回しが波紋
- マクロン大統領は関税の脅しを「受け入れられない」と批判
- NATOへの影響を懸念する声が出ている
Reference(s):
Windmills, 'Iceland' and Macron's sunglasses – Trump hits Davos stage
cgtn.com








