米ダボスでニュースム知事「トランプ政権が登壇阻止」 米館入場拒否を批判
スイス・ダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)をめぐり、米カリフォルニア州のギャビン・ニュースム知事の広報が「トランプ政権の圧力で、ダボスでの発言機会を事実上阻まれた」と主張しました。州知事が“米国の公式パビリオン”とされる会場に入れなかった、という異例の訴えは、米国内政治の緊張を国際舞台に持ち込んだ形です。
何が起きたのか:知事側は「ホワイトハウスと国務省の圧力」と主張
ニュースム知事の広報はXへの投稿で、次のように述べました。
- Fortune(公式メディアパートナー)から招かれ、メディア対応のために登壇する予定だった
- しかし「ホワイトハウスと国務省の圧力」を受けて、USA House(教会が運営し、米国の公式パビリオンとして機能しているとされる)が入場を認めなかった
知事本人もXで、「USA Houseでカリフォルニアが拒否された。カリフォルニアは米国の一部のはずだ」と不満を示しました。
会場側の説明として伝えられたこと:「選挙で選ばれた米国の公職者を入れない」
ロサンゼルス・タイムズの報道として、知事側スタッフは「プログラムに『選挙で選ばれた米国の公職者』を含めないという“会場レベルの判断(venue-level decision)”が下された」と説明を受けたとしています。
つまり、知事側は政治的な介入を示唆し、別の説明としては運営上の方針転換が提示された、という構図です。
背景:ニュースム知事は「グリーンランド」発言への反論を準備していた
知事側によると、ニュースム知事は同日のダボスで、ドナルド・トランプ大統領の発言に反応する意図があったとされます。トランプ氏は演説で、デンマークの自治領であるグリーンランドについて「right, title and ownership(権利、権原、所有)」を得たいと述べた一方、武力は使わないとも主張しました。
ニュースム知事はその前日、欧州の政治指導者らに対して、グリーンランドをめぐるトランプ氏の要求に「立ち向かわず、加担している(complicity)」と批判。「真剣になるべきだ」「背骨を持って毅然とすべきだ」と記者団に語ったとされています。
注目点:国内対立が国際会議の“場”に及ぶとき
今回の件は、①誰がどの場で発言できるのか、②その決定に政治がどこまで影響しているのか、という論点を浮かび上がらせます。ダボスのように、政治家・企業・メディアが交差する場では、登壇の可否そのものがメッセージとして受け取られやすい面もあります。
現時点では、ニュースム知事側の主張と、会場側から伝えられたという説明が並んでおり、経緯の捉え方が分かれています。今後、関係者の発信や追加の説明が出るかが焦点になりそうです。
Reference(s):
California governor says he was barred from Davos event by Trump
cgtn.com








