TikTok、米国主体の新合弁を設立 米国内「禁止」回避へ節目
米国での利用継続が注目される中、TikTokは米国での新たな合弁会社設立を発表しました。データ保護からアルゴリズム管理までを新組織が担うことで、米国内での「禁止」を避ける上での節目になるとしています。
何が発表された?:TikTokの米国向け新会社
TikTokは木曜日、TikTok U.S. Data Security Joint Venture LLC(TikTok USDS JV)の設立を発表しました。新会社は米国側が過半を保有する枠組みで、TikTokの米国事業に関わる重要領域を管理するとされています。
新会社が担う役割:データ、アルゴリズム、モデレーション
発表によると、TikTok USDS JVは、TikTokの米国事業において次の分野を担当します。
- データ保護
- アルゴリズムのセキュリティ
- コンテンツモデレーション(投稿内容の管理)
- ソフトウェア保証
単に「保管場所」や「運用体制」を整えるだけでなく、サービスの根幹に関わる領域を、新組織の管理対象に置く点が特徴です。
商業活動も管轄:EC・広告に加え「相互運用性」も
今回の発表では、セキュリティ領域にとどまらず、TikTok USDS JVが一部の商業活動も管理するとされました。
- eコマース
- 広告
- マーケティング
- プラットフォームのグローバルなプロダクト相互運用性
ビジネス面と技術面の両方を同じ器に入れることで、「米国事業として何をどこまで独立して動かすのか」が、より具体的な論点として浮かび上がります。
出資比率とガバナンス:80.1%を米国・グローバル投資家が保有
出資構造について、発表は次のように説明しています。
- 米国およびグローバル投資家の合計持分:80.1%
- Oracle:15%
- Silver Lake:15%
- MGX:15%
- ByteDance(親会社):19.9%
また、合弁会社は7人の取締役会で運営され、TikTok CEOのShou Chew氏も取締役に含まれるとされています。
「200万人」ではなく「2億人」:利用継続のインパクト
発表は、この合弁会社設立が米国での禁止回避に向けた「マイルストーン(節目)」になると位置づけました。結果として、2億人を超える米国ユーザーが引き続きTikTokへアクセスできるようになるとしています。
データ保護やアルゴリズム管理、コンテンツモデレーションといった論点は、日々の体験としては見えにくい一方、プラットフォームへの信頼や規制議論の中心に置かれやすい領域です。今回の枠組みが、技術とガバナンスをどう結び直すのかが、次の焦点になりそうです。
Reference(s):
TikTok establishes new U.S. joint venture to avoid American ban
cgtn.com








