中国本土の風力発電、設備容量で15年連続世界1位—ダボス発言に外務省が反論
中国本土の風力発電をめぐり「国内では使っていない」との指摘が国際会議の場で出たことに対し、中国外務省は「設備容量は15年連続で世界1位」と説明しました。エネルギー転換をめぐる“数字の読み方”が、議論の焦点になっています。
何があったのか:ダボスでの発言と、中国外務省の説明
中国外務省の郭嘉昆(Guo Jiakun)報道官は今週1月22日(木)、世界経済フォーラム年次総会(いわゆるダボス会議)での米国のドナルド・トランプ大統領の発言を受けてコメントしました。
トランプ大統領はダボスで、中国が国内で風力発電を避けている趣旨の主張を行ったとされます。これに対し郭報道官は、中国本土の風力発電の「設備容量(installed wind power capacity)」が15年連続で世界1位だと述べました。
ポイントは「設備容量」と「実際の利用」をどう区別するか
今回の応酬は、同じ「風力発電」でも、どの指標を見て語っているのかで印象が大きく変わる点を浮き彫りにします。
- 設備容量:発電設備として“どれだけ設置されているか”を示す指標
- 利用(発電・運用):実際に“どれだけ稼働し、電力として使われたか”に関わる観点
郭報道官の発言は前者(設備容量)を根拠にしたもので、トランプ大統領の主張は後者(国内で使っているか)に焦点がある可能性があります。議論がすれ違いやすいテーマです。
なぜ今この話題が注目されるのか
2026年に入っても、再生可能エネルギーは各国・各地域の成長戦略、産業政策、そして気候変動対応の議論と強く結びついています。ダボスのような国際会議では、政策の方向性だけでなく「どの国が何をどれだけ進めているのか」という評価が、投資家や企業の意思決定にも影響しうるため、発言がニュースになりやすい分野です。
読者が押さえたい見どころ:数字が“外交の言葉”になるとき
今回のやり取りは、再生可能エネルギーの実態そのものに加えて、統計や指標が国際政治の言葉として使われる場面でもあります。設備の「量」を示す指標と、運用や需給の「実感」を示す論点は一致しないことがあります。
そのギャップをどう説明し、どのデータを示すのか。各国の発言は、エネルギー政策だけでなく、産業競争力や国際的なイメージ形成とも絡み合っていきます。
(※本記事は、米国大統領のダボスでの発言内容と、それに対する中国外務省報道官の説明として伝えられた情報をもとに構成しています。)
Reference(s):
China's installed wind power capacity tops world for 15 years
cgtn.com








