ロシア・ウクライナ・米国の三者協議、アブダビで開始 焦点はドンバス
2026年1月24日、アラブ首長国連邦(UAE)外務省は、米国が仲介するロシア・ウクライナ協議がアブダビで始まり、2日間の日程で続くと発表しました。最大の争点は領土で、当事者双方が「譲らない姿勢」をにじませる中、特にドンバスの扱いが中心議題になる見通しです。
アブダビで始まった「三者協議」――UAE外務省が発表
UAE外務省によると、協議は1月24日にアブダビで開始し、25日までの2日間にわたり行われる予定です。外務省は、危機に対する「対話の促進」と「政治的解決策の模索」に向けた継続的な取り組みの一環だと説明しています。
争点は「領土」 両者の立場に“軟化”は見えず
今回の協議では、ロシア側・ウクライナ側ともに、最重要テーマとして領土問題を挙げています。一方で、4年に及ぶ攻勢の終結に向け、立場が和らいだ兆しは見えていないとされています。
背景として、紛争はロシアが2022年2月に全面的な攻勢を開始したことにより引き起こされた、とされています。米国から和平合意に向けた圧力が強まる中での協議入り、という構図も浮かび上がります。
ロシア側:ドンバス全域の割譲を要求
ロシア側は、戦闘停止の前提として、ウクライナが東部の工業地帯であるドンバス全域を譲り渡すことを求めているとされています。
ウクライナ側:ゼレンスキー氏「ドンバスが鍵」
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は、領土をめぐる争点が協議の最優先事項になると述べました。ゼレンスキー氏は、WhatsApp上のメディア向けチャットで、次のように語ったとされています。
「ドンバスの問題が鍵です。今日と明日、アブダビで三者がこれをどう見るかが議論されます」
協議の直前にダボスで米大統領と会談 「前向き」と説明
報道によると、ゼレンスキー氏は協議の前日、スイス・ダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)の場で、米国のドナルド・トランプ大統領と会談しました。両首脳は会談を「前向き」だと表現したとされています。
今回の三者協議は、こうした米国の関与が強まるタイミングで始まった形です。
2日間で何が見えてくる?注目点を整理
現時点で歩み寄りの兆候が乏しいとされる中でも、協議の「温度感」はいくつかのサインで読み取れます。
- ドンバスをめぐる議論の整理:三者が同じテーブルで論点をどう並べ直すか
- 協議の継続枠組み:2日間で終わるのか、次回協議に接続するのか
- 米国の仲介の形:当事者間の溝をどう埋めようとしているのか
領土問題は、停戦や和平の「入口」であると同時に、最も合意が難しい核心でもあります。アブダビの協議が、対話の継続に向けた足場になるのか――今後の発表や当事者の発言が注目されます。
Reference(s):
Trilateral talks between Russia, Ukraine and US open in Abu Dhabi
cgtn.com








