AFC U23アジアカップでGK李昊が躍動、中国U23初の決勝進出を支えた理由
サウジアラビアで開催されたAFC U23アジアカップで、中国U23代表は初めて決勝へ到達しました。結果は日本に0-4で敗れたものの、快進撃の中心にいたのがゴールキーパーの李昊(リー・ハオ)です。ビッグセーブとPK戦での存在感が、いま静かに注目を集めています。
何が起きた?:決勝進出の陰で光った「最後の砦」
今大会で李昊は、観戦者や関係者から「中国U23代表で最も安定していた選手の一人」と見られる活躍を見せました。特に山場となったのが、ウズベキスタンとの一戦です。
- 重要な場面でのセーブを8本記録
- PK戦で“ヒーロー”となり、勝利に貢献
- 勝利直後、チームメートに空高く投げ上げられる場面も
李は当時の心境を、次のように語っています。
「代表のユニフォームを着て、仲間に持ち上げられる。そんな場面を何度も夢に見ていました。苦しい時期や困難を思い出して、その瞬間、全部が報われたと感じました」
準決勝は無失点継続:ベトナム戦で5試合連続クリーンシート
勢いは準決勝でも続きました。ベトナム戦で中国U23代表は3-0で勝利し決勝へ。李昊は5試合連続無失点を達成し、守備の軸として試合を落ち着かせました。
12歳で単身スペインへ:遠回りが“強さ”になった
李昊のキャリアで目を引くのは、早い段階での海外挑戦です。2016年、12歳で家を離れ、単身でスペインに渡ってアトレティコ・マドリードの下部組織に加わりました。
その後、7年後にプロ契約を結び、スペイン3部のコルネジャに期限付き移籍しますが、出場機会は限られました。思い通りにいかない時間が長かったからこそ、短期決戦での集中力や、勝負どころでの胆力につながった——そう受け止めたくなる流れがあります。
2025年初めに帰国、クラブと代表で「信頼」を積み上げた
李昊は2025年初めに中国へ戻り、中国スーパーリーグの青島西海岸に加入しました。同時に、U23代表でもゴール前を任せられる存在として評価を高めていきます。
PK戦についても、本人は独特の落ち着きを見せています。
「PK戦は何度か経験してきましたが、この規模は初めてでした。勝てる現実感があって、思わず笑っていました。正直、その瞬間を楽しんでいました」
決勝は敗戦、それでも残った“次につながる物語”
決勝で中国U23代表は日本に0-4で敗れました。ただ、李昊の歩みは「勝ち負け」だけで片づけにくい余韻を残します。本人も、ピッチで輝く姿が次の世代のきっかけになることを願ってきたといいます。
「子どもの頃、僕らが上の世代の選手を見てきたように。僕たちがピッチで輝くのを見て、自分の道を見つけてくれたら、それがすべてです」
中国本土でサッカーに憧れる子どもたちにとって、海外挑戦と挫折、帰国後の再出発、そして大舞台での躍動——この一連のストーリーが「次は自分も」と思える具体的な輪郭を与えるのかもしれません。
Reference(s):
Goalkeeper Li Hao shines as rising star for China at AFC U23 Asian Cup
cgtn.com








