ウクライナ・ロシア・米国の和平協議、来週アブダビで再開へ—ドンバスは未解決
ウクライナとロシアをめぐる米国仲介の和平協議が、来週にもUAE(アラブ首長国連邦)首都アブダビで再開される見通しです。協議が続く一方、要衝ドンバス地域の「支配」をめぐる対立は解けていません。
来週アブダビで「次のラウンド」へ、日程は未定
ロシア側(クレムリン)は2026年1月26日、ウクライナ・ロシア・米国の3者による米国仲介の和平協議について、来週に継続すると明らかにしました。タス通信(TASS)は、クレムリン報道官ドミトリー・ペスコフ氏の発言として、次の協議が予定されている一方で、具体的な日付は示されていないと伝えています。
初回協議は「建設的」でも、慎重姿勢は崩さず
ペスコフ氏は、初回の接触(先週土曜に終了)が「建設的な雰囲気」で進んだと説明しました。ただし同時に、楽観は禁物だという含みも持たせています。見通しについては、やるべきことが「まだ多い」という趣旨の発言もあったとされ、交渉が簡単に合意へ到達しない現実をにじませました。
同氏はまた、「これは非常に複雑な案件で、議題にも複雑な問題がある」と述べたと報じられています。
最大の難題:ドンバスの「コントロール」をどう扱うか
今回の報道で焦点となっているのは、ドンバス地域のコントロール(支配・管理)をめぐる根本的な不一致が、なお未解決だという点です。初回協議が一定の対話の枠組みを保ったとしても、領域の扱いは当事者の安全保障観や国内政治とも結びつきやすく、合意形成が特に難しい論点として残ります。
現時点で分かっていること(報道ベース)
- 米国が仲介するウクライナ・ロシア・米国の3者協議が、来週アブダビで継続予定
- 初回協議は先週土曜に終了し、ロシア側は「建設的」と評価
- ただし「まだ大きな作業が残る」として、慎重な姿勢も示された
- ドンバス地域のコントロールをめぐる対立は解けていない
「再開」が持つ意味:停戦や人道の前に、まず対話の維持
交渉の成果はまだ見えにくいものの、次のラウンドが「予定されている」という事実自体が、当面は対話のルートが維持されていることを示します。戦闘や緊張が続く状況では、停戦や安全確保、人道面の課題が議論される以前に、当事者間の接点が途切れないかどうかが大きな分岐点になりがちです。
次に注目したいポイント
来週の協議で何が前進とみなされるのか。現時点の情報からは、少なくとも次の点が注目されます。
- 開催日程と形式:具体的な日時が示されるか、協議の枠組みが安定するか
- ドンバスをめぐる扱い:争点の「棚上げ」なのか、段階的合意の道筋なのか
- 「建設的」の内実:雰囲気評価にとどまらず、実務的な論点整理が進むか
和平交渉は、しばしば「一気に決着」よりも「ほどけない結び目をほどく作業」の連続になります。アブダビでの次のラウンドが、どこまで現実的な論点の切り分けに踏み込めるのかが、当面の焦点になりそうです。
Reference(s):
Ukraine-Russia-U.S. talks to resume next week as land dispute unsolved
cgtn.com








