李強首相、英スターマー首相と会談 中英の補完強みで貿易拡大へ
中国の李強首相は2026年1月29日、北京で英国のキア・スターマー首相と会談し、両国が「補完的な強み」をより生かして、二国間貿易の拡大と質の向上を図るべきだとの考えを示しました。金融から先端産業まで幅広い分野で協力を深める姿勢が打ち出された点が、今回の焦点です。
会談のポイント:「補完的な強み」で貿易を拡大・高度化
李強首相は会談で、両国が互いの強みを組み合わせ、貿易を「広げる」だけでなく「改善する(高度化する)」ことが重要だと述べました。サプライチェーン(供給網)が揺れやすい局面が続くなかで、貿易の量と質を同時に追うメッセージとして受け止められます。
政府間対話の仕組みを強化、分野横断の往来も
李強首相は、中国側として政府間の対話・協力メカニズムを改善し、さまざまなレベル・分野で交流をより頻繁に行う用意があると表明しました。外交・経済に限らず、制度面のすり合わせや現場レベルの接点を増やす意図がにじみます。
協力を深めたい具体分野:金融からAI、クリーンエネルギーまで
会談では、特に次の領域での「交換(交流)」と「連携(アラインメント)」が呼びかけられました。
- 金融規制(ルール作り・監督の考え方)
- 金融市場の接続性(マーケット・コネクティビティ)
- 人工知能(AI)
- 先進製造(高度なものづくり)
- クリーンエネルギー
- デジタル経済
- 現代型の海運サービス
金融の「制度」と、新興産業の「成長領域」が同じテーブルに載った構図で、経済安全保障が意識されやすい分野でも、協力の設計余地を探る姿勢が読み取れます。
複数の協力文書に署名 貿易だけでなく教育・メディアも
会談後、李強首相とスターマー首相は、複数の協力文書の署名を見届けました。対象は、経済・貿易に加え、農業・食品、メディア、教育、市場規制などに及んだとされています。
ひとつの大型案件に集約するのではなく、分野別の合意を積み上げる形は、相互の関心領域を広く確保しながら、実務を前に進める定番のアプローチでもあります。
いま何が注目点か:合意の「言葉」から実装へ
今回の発表は、協力領域が多岐にわたる一方で、今後は各文書がどの程度、具体的な制度調整や案件形成につながるかが注目されます。とりわけ、金融市場の接続性やAIなど、ルールと技術が絡む分野では、対話の頻度と実務者レベルの調整が成果を左右しそうです。
(写真説明として提供された情報:2026年1月28日、北京で中国と英国の国旗)
Reference(s):
China, UK should better leverage complementary advantages: Premier Li
cgtn.com








