ゼレンスキー氏、次回ウクライナ和平交渉の日時・会場変更に言及 アブダビ案揺らぐ
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2026年1月30日、次回の和平交渉について、当初「日曜日にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ」で予定されていた日程や会場が変更になる可能性があると述べました。米国とイランをめぐる情勢が、調整に影響し得るという見方も示しています。
「全員が出席することが重要」—変更の可能性を明言
インタファクス・ウクライナ通信によると、ゼレンスキー氏は記者団に対し、「合意に達した相手が全員この会合に参加することが非常に重要だ。誰もがフィードバックを期待している。ただし、日程や会場は変わり得る」と語りました。
交渉は参加者がそろうこと自体が成果の前提になりやすく、形式面の調整(日時・場所)が実務上の焦点になる局面もあります。今回の発言は、予定を固定し切らず、成立条件を優先する姿勢をにじませた形です。
米国・イラン情勢が「タイミング」に影響する可能性
ゼレンスキー氏は、次回協議のタイミングについて「米国とイランの状況」の展開が影響し得るとも述べました。具体的な変更理由の内訳は示していませんが、国際交渉では関係国の外交日程や地域情勢の変化が、会合の設定に直結することがあります。
会場をめぐる綱引き:モスクワ案を否定、プーチン氏に「キーウへ」
会場をめぐっては、ロシア側が最高レベル会談の開催地としてモスクワを提案しているとされます。これに対しゼレンスキー氏は、モスクワでの開催という案を退け、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にキーウ(キエフ)での会談を呼びかけました。
ゼレンスキー氏は「戦争を終わらせるための、いかなる効果的な形式にも応じる用意がある。しかしモスクワとベラルーシでは、それは単純に不可能だ」と述べています。
一方で、ロシア側については、地元メディアが1月29日、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官が「ゼレンスキー氏とプーチン氏の会談の会場はモスクワのみを検討している」と語ったと報じました。
これまでの経緯:アブダビで3者会合、ただし「突破口」は見えず
ウクライナ、米国、ロシアの代表は、ロシア・ウクライナ紛争の開始以降で初めてとなる3者会合を、2026年1月23〜24日にUAEの首都アブダビで開催しました。報道では、この会合は「突破口なし」と伝えられています。
今回、次回協議の「日時・会場」が揺らいでいる背景には、(1)参加者をそろえる必要性、(2)中東情勢を含む外交環境、(3)会場をめぐる政治的な駆け引き——といった複数要因が同時に走っている構図が見えてきます。
今後の注目点:いつ・どこで・誰が集まるのか
現時点で、次回協議の確定した日時・会場は示されていません。今後の注目点は次の通りです。
- 協議が予定通り近く開かれるのか(延期か、前倒しか)
- 開催地がアブダビ以外に移るのか(安全面・実務面・政治面の折り合い)
- 3者枠組みが維持されるのか(参加者の組み合わせや代表レベル)
- 首脳会談の実現条件(会場の合意、形式の合意)
和平交渉は「中身」だけでなく、「場の設計」そのものがメッセージになることがあります。次の一手がどこに置かれるのかが、交渉の温度感を測る材料になりそうです。
Reference(s):
Zelenskyy says date, venue for upcoming peace talks may change
cgtn.com








