UAEでウクライナ・米国・ロシア三者協議、第2ラウンド開始
ウクライナ、米国、ロシアの代表団が現地時間2月4日(水)、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで三者協議の「第2ラウンド」を開始しました。停戦をめぐる非難の応酬が続くなか、実務レベルの“論点整理”に入れるかが焦点になります。
アブダビで第2ラウンド、まずは「個別トラック」へ
ウクライナ側の首席交渉官ルステム・ウメロフ氏はXで、「アブダビで新たな交渉ラウンドが始まった」と確認しました。投稿によると、今後は論点ごとに分かれた「別グループ」で作業を進め、その後に各トラックの立場を持ち寄って「共同でのすり合わせ(同期)」を行う計画だとしています。
今回の協議の進め方(ウクライナ側説明)
- 三者協議の開始
- 論点ごとに分かれたグループで作業(個別トラック)
- 最後に共同で立場をすり合わせ(フォローアップの同期)
協議の裏側で続く「相互の非難」──エネルギー休戦をめぐって
協議入りの前後でも、双方は相手の軍事行動を強く批判しています。
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は2月3日(火)、米国が提案したとされる「エネルギー休戦(energy-truce)」をロシアが破ったとして、ロシアが「過去最多の弾道ミサイル」を発射したと非難しました。
一方、ロシア西部の国境地帯ブリャンスク州のアレクサンドル・ボゴマズ知事は2月4日(水)、ウクライナ軍が複合的な攻撃を行ったと主張。テレグラムへの投稿で、攻撃にはHIMARSロケット、固定翼のジェット推進ドローン、ネプチューン長距離ミサイルが含まれたと述べています。
「三者協議」が持つ意味:合意より先に“ズレ”を減らす場
三者協議は、すぐに大きな合意が出る場というより、次の交渉や措置に向けて争点の優先順位や言葉の定義を合わせる役割を担いやすいとされています。今回も、個別トラックで積み上げた論点を最後に同期するという手順は、立場が硬い局面ほど選ばれやすい進め方です。
他方で、休戦の対象(何を守るのか)、監視方法(誰がどう確認するのか)、違反時の扱い(どう是正するのか)が曖昧なままだと、当事者の「相手が破った」という主張が積み重なり、協議の空気そのものが冷えやすいのも現実です。
今後の注目点:個別トラックの成果は「共同の同期」に持ち込めるか
2月4日に始まった第2ラウンドでは、各トラックでの技術的・実務的な整理がどこまで進むかが第一の見どころです。次に、個別の成果を共同の場で同期できるか、そして“エネルギー休戦”のような限定的テーマでも運用ルールが具体化するかが、次のニュースの焦点になりそうです。
Reference(s):
Ukraine, U.S., Russia start second round of trilateral talks in UAE
cgtn.com








