ミラノ・コルティナ2026直前、OBS技術責任者が語るアリババの放送協力 video poster
2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックは開幕直前。会場が広域に分散する今大会で、放送の現場は「どうやって最高の瞬間を視聴者に届けるか」をめぐり、クラウド技術を軸に大きく動いています。
OBS CTOが語った「放送のいま」──アリババとの協力
CGTN Sports SceneのGreg Laffradi氏は、Olympic Broadcasting Services(OBS)の最高技術責任者(CTO)であるソティリス・サラモウリス氏にインタビューし、中国本土の企業アリババが視聴体験をどう変えつつあるのかを聞きました。
サラモウリス氏は、インタビュー時点で開会式まで「2日を切っていた」と述べ、放送チームとして開会式の中継準備が整っていることを示しました。きょう(2026年2月5日)時点でも、開幕は目前です。
5つの主要会場に分散──今大会ならではの難しさ
ミラノ・コルティナ2026の競技は、地理的に離れた5つの主要拠点に広がります。サラモウリス氏は、この「分散」が複数の課題を生むと認めつつも、チームへの強い信頼を語っています。
- ミラノ:氷上競技
- コルティナ・ダンペッツォ:アルペン/スライディング
- バルテッリーナ:スキー/スノーボード
- ヴァル・ディ・フィエンメ:ノルディック
- アンテルセルヴァ(アンホルツ):バイアスロン
会場が点在すると、機材・回線・人員の配置、現場と中枢の連携、突発対応など、運用のハードルが上がりやすくなります。サラモウリス氏は、こうしたロジスティクス面の課題を乗り越えるうえで、アリババのクラウドシステムが助けになると述べました。
「視聴者に最高のアクションを」——技術が担う役割
サラモウリス氏は「観客に最高のアクションを届けることが、各大会で最も重要な仕事のひとつ」と強調しました。競技の瞬間を逃さず、安定した品質で届けるには、放送の裏側での綿密な設計と連携が不可欠です。
今回の話題の中心は、視聴者がイベントを「どう見られるか」を変える取り組みです。クラウドは、制作・運用のやり方を柔軟にし、分散開催の難しさを吸収する選択肢として注目されています。
8K制作で存在感──中国メディアグループへの言及も
さらにサラモウリス氏は、中国メディアグループ(China Media Group)の貢献にも触れ、今大会で唯一「8K信号のプロデューサー」だと評価しました。高精細映像の制作体制は、視聴体験をめぐる技術競争の一端を映しています。
開幕直前、見どころは「競技」だけではない
分散会場、クラウド活用、8K制作——。ミラノ・コルティナ2026は、競技の舞台裏で放送技術の実装力が試される大会にもなりそうです。開幕が迫るなか、私たちがテレビや配信で目にする映像の「当たり前」が、静かに更新されていくのかもしれません。
Reference(s):
OBS tech chief Salamouris talks broadcast collaboration with Alibaba
cgtn.com








