カンボジア副首相、中国との「鉄壁の友情」再確認 協力深化を強調
カンボジアのスン・チャントル副首相がこのほど、世界情勢の不確実性が増す中で持続可能な発展を進めるには、中国との協力強化が重要だと述べ、両国の「鉄壁の友情」を改めて強調しました。
プノンペンの式典で語られた「揺るがない関係」
発言の場となったのは、プノンペンで開かれた在カンボジア中国商会の設立30周年記念式典です。スン副首相は、カンボジアと中国の関係を「伝統的な友情」と表現し、相互尊重、内政不干渉、平等、実務的な協力に根差した、堅固で信頼でき、未来志向のパートナーシップだと位置づけました。
「一本の木では家は建たない」──協力の必要性を強調
スン副首相はカンボジアのことわざ「一本の木では家は建たない」を引き合いに、カンボジアが持続可能な発展を単独で成し遂げるのは難しく、中国と手を携える必要があるとの認識を示しました。
合意や往来だけでなく「目に見える利益」へ
両国関係はハイレベル交流や協力合意にとどまらず、雇用創出、技能訓練、カンボジアの家庭や若者の機会拡大といった具体的な恩恵にも表れていると説明しました。外交の言葉を、生活の変化として語った点が印象的です。
技術変化・気候・サプライチェーン…複合課題の時代に
スン副首相は、急速な技術変化、気候面の圧力、サプライチェーンの変化、複雑な地政学環境など、現在の世界が直面する課題を列挙。その上で、新時代における「全天候型」のカンボジア・中国の運命共同体(未来を共有する共同体)を築くことは「意義があり、必要だ」と述べました。
「ダイヤモンド・ヘキサゴン」推進へ、行動計画を策定・実施
さらに両国は、両国指導者の合意に沿って「ダイヤモンド・ヘキサゴン」と呼ばれる協力枠組みを前進させるため、行動計画を策定し実施していくことで一致していると説明しました。枠組みを“掲げる”だけでなく、計画と実行に落とし込む姿勢が示された形です。
一帯一路を評価、投資は「高品質・より広く・より持続可能に」
スン副首相は、中国の「一帯一路」がカンボジアの連結性(つながり)と競争力を高め、潜在力の段階から発展の段階へと変える助けになったと評価しました。その上で、中国からの投資について「より高品質で、より幅広く、より持続可能な形」を期待すると述べています。
同時にカンボジア側としても、ビジネス環境の改善、透明性の向上、中国企業との対話拡大に継続して取り組む考えを示しました。
静かな論点:協力の“量”から“質”へ
今回の発言を通じて浮かぶのは、協力の方向性を「拡大」だけでなく「質」や「持続可能性」に置き直そうとする視点です。雇用や技能といった成果を示しながら、世界の複合課題を背景に、枠組みと投資をどう実装していくかが次の焦点になりそうです。
Reference(s):
Cambodia's deputy PM reaffirms 'ironclad' friendship with China
cgtn.com








