イラン核協議、濃縮ゼロ要求を拒否 制裁解除が次の焦点に
2026年2月の米イラン核協議をめぐり、イランは「ウラン濃縮ゼロ」という米国側の要求を受け入れない姿勢を改めて示しました。次の対話に進めるかどうかは、制裁解除を含む条件整理ができるかが焦点になりそうです。
何があった? 2月上旬の動き
- 2月6日:オマーンで、イランと米国が間接交渉を実施(議題は核問題に限定)
- 2月8日:イランのアッバス・アラグチ外相が記者会見で立場を説明
- 2月9日現在:協議内容は双方で精査中で、追加協議に進むかを検討している段階
イラン外相の主張:譲れない線はどこか
アラグチ外相は、核協議に関する米国側の要求のうち、特に「ウラン濃縮をゼロにする」要求は受け入れないと強調しました。
また、ミサイル計画や地域での影響力に関する事項は「交渉の対象外」との立場を示し、核問題とは切り分ける姿勢を明確にしています。
「信頼のテスト」と制裁解除——前に進む条件
外相は、今回の初回協議を米国側の「信頼」と「真剣さ」を測るテストと位置づけました。一方で、制裁の継続や軍事的な動きなどが「誠実さへの疑念」を生んだとも述べています。
さらに、合意形成を妨げる最大の要因は「相手側の非現実的な要求」だとした上で、今後の進展は米国の制裁解除にかかっているという認識を示しました。
専門家の見立て:期待と警戒が同居
報道で紹介されたイランの政治アナリストは、今回の協議が「外交的な希望の光」になり得る一方で、軍事衝突の可能性が消えたわけではないとして慎重な見方を示しました。そのうえで、誤解を避けるために均衡が取れ、透明性のある枠組みを双方が整える必要があると促しています。
別のアナリストは、交渉環境を揺さぶり得る要因としてイスラエルの不安定化につながる役割を挙げ(※分析としての指摘)、交渉への影響を警戒しました。また米国が「低コストの圧力」で譲歩を引き出そうとする可能性に触れ、イラン側には外部からの妨害工作も含めて注意が必要だとしています。
次に注目されるポイント
- 追加協議の有無:2月9日時点で、双方は継続可否を検討中
- 制裁解除の扱い:イランは進展の前提として重視
- 議題の線引き:核以外(ミサイル・地域問題)を交渉に含めるかどうか
- 地域緊張の影響:交渉の空気を左右し得る変数として残る
イラン政府は、過去の経験を踏まえつつ「中核的利益を守る」姿勢で今後の交渉に臨む考えを示しています。短期的な進展よりも、条件の詰め方そのものが問われる局面に入りつつあるのかもしれません。
Reference(s):
Iran firm in nuclear talks, cites Israel as complicating factor
cgtn.com








