フラメンコ×竹笛の共演 マドリードで旧正月「午年」を祝う音の融合 video poster
スペイン・マドリードで先週末(現地時間2月8日)、中国とスペインの音楽家が同じ舞台に立ち、旧正月(春節)を祝う“新しい音”を響かせました。文化が交わる瞬間が、いま欧州のコンサートホールで可視化されつつあります。
マドリードの国立コンサートホールで起きたこと
公演を行ったのは、上海中国管弦楽団とマドリード・フィルハーモニック。フラメンコと中国の笛、バイオリンと二胡、チェロと古筝(こそう)など、音色の異なる楽器・表現を同じ流れの中に配置し、「祝いの場」を音で組み立てたといいます。
会場はスペインの国立コンサートホール。幕開けはクラシックの定番曲として知られる「春節序曲(Overture to the Spring Festival)」で、午年の旧正月を祝うプログラムが始まりました。
「春節序曲」が示す“希望”という共通語
指揮者の彭飛(Peng Fei)氏はCGTNに対し、次のように語りました。
「中国本土では、伝統的な旧正月の祭りに行くと、いつもこの曲を耳にします。春が来たことを思い出させてくれる。希望と新しい始まり、再生、そして活気の歌です」
季節の変わり目を祝う感覚は、言葉よりも先に旋律で伝わることがあります。異なる文化圏の聴衆が同じ“春のイメージ”に触れられる点が、この選曲の肝になっていそうです。
フュージョンは「混ぜる」より「並べる」から生まれる
今回のステージが面白いのは、単に“折衷”するのではなく、音色の輪郭が違うもの同士を並べて対話させたところです。組み合わせは象徴的でした。
- フラメンコ × 中国の笛(竹笛など)
- バイオリン × 二胡
- チェロ × 古筝
伝統楽器は「古い音」ではなく、別の楽器と並んだときに“新しい役割”を得ることがあります。祝祭の場でその実験が行われた点は、ライブならではの説得力と言えるでしょう。
旧正月をめぐる都市の風景が、少しずつ変わっている
2026年2月現在、旧正月の祝い方はアジア圏にとどまらず、都市の文化イベントとして各地に広がりつつあります。マドリードの大ホールで、上海中国管弦楽団と現地オーケストラが共演する――その事実自体が、「移動する祝祭」と「音楽の公共性」を重ね合わせる出来事でした。
次に注目したいのは、こうした一夜限りの共演が、継続的な作品づくりやツアー、教育プログラムへと接続していくのかどうか。祝う音が“交流の制度”に変わる瞬間は、案外こうした舞台の熱から始まるのかもしれません。
Reference(s):
Flamenco and bamboo flutes: China and Spain make musical magic
cgtn.com








