ゴールドマン最高法務責任者が辞任へ エプスタイン文書で贈答と助言が判明
米金融大手ゴールドマン・サックスで最高法務責任者(CLO)を務めるキャシー・ルエムラー氏が辞任します。米司法省(DOJ)が先月公開したジェフリー・エプスタイン氏(故人)に関する文書で、同氏からの贈り物の受領や、報道対応に関する助言が記されていたことが背景にあります。
何が起きたのか:辞任は2026年6月30日付
デービッド・ソロモンCEOは米国時間2月12日、ルエムラー氏の辞任を明らかにしました。関係者によると、ルエムラー氏は同日ソロモン氏に辞意を伝え、辞任の効力発生日は2026年6月30日になる見通しです。
ソロモン氏は声明で、ルエムラー氏を「この分野で最も優れたプロフェッショナルの一人」と評し、退任を惜しむ姿勢を示した上で、辞任の決断を尊重すると述べました。
DOJ文書が示した点:贈答、メール、報道対応の助言
公開文書によれば、ルエムラー氏はエプスタイン氏からワインやハンドバッグなどの贈り物を受け取っていたとされます。また、メールの中でエプスタイン氏を「Uncle Jeffrey」と呼んでいたことや、同氏の犯罪に関するメディアからの問い合わせへの対応方法を助言していたことも記載されています。
電話記録にも言及:2019年7月6日の逮捕当夜
文書(法執行当局のメモを引用したとされるもの)によると、エプスタイン氏は2019年7月6日の逮捕当夜、複数の相手に電話をかけており、その中にルエムラー氏の携帯電話への発信が含まれていたとされています。
銀行業界への波及:大手行にも視線
今回の一連の公開文書を受け、銀行業界では影響が広がっています。報道によれば、UBSでは2014年に、エプスタイン氏の関係者であるギレーヌ・マクスウェル被告の口座を開設していたことが文書で示されたとされています。これは、JPモルガン・チェースがエプスタイン氏との取引関係を終了した数カ月後の時期だといいます。
ルエムラー氏の退任は、DOJによる最新のエプスタイン関連文書の公開後に表面化した銀行幹部の離職として、特に注目度が高いケースとなりました。
背景:事件そのものは2019年、ただ「余波」は現在進行形
- エプスタイン氏は2019年7月、性的人身取引の罪で逮捕されました。
- 同氏は翌月、マンハッタンの拘置施設で死亡し、ニューヨーク市の主席検視官は自殺と結論づけたとされています。
ただし、2026年に入ってからの関連文書の公開は、米国の政治を揺らし、欧州の複数の国・地域でも混乱を引き起こしていると伝えられています。過去の事件が、組織のガバナンス(統治)や説明責任のあり方を、いま改めて問う形になっています。
読者が押さえておきたいポイント
- 辞任の直接要因:DOJが公開した文書により、贈答受領や助言の記載が明らかになったこと
- 時期:辞任表明は米国時間2026年2月12日、退任は同年6月30日付予定
- 波及:個人の問題にとどまらず、大手銀行の過去の取引・口座開設の判断にも注目が集まっていること
Reference(s):
cgtn.com








