ミラノ・コルティナ冬季五輪、氷の未来は?2都市開催と気候変動の現実 video poster
2026年2月15日現在、イタリア・アルプスを舞台に第25回冬季オリンピックが進行中です。今大会は「持続可能性」を掲げ、ミラノとコルティナの2都市で競技を分散開催。一方で、冬のスポーツにとって避けて通れない論点として、気候変動が改めて注目を集めています。
いま起きていること:第25回冬季五輪はどんな大会?
大会はイタリア・アルプスで開催され、閉幕までに90以上のオリンピック委員会から約2,800人の選手が参加し、16競技・116種目で競い合う予定です。
特徴的なのは、ミラノとコルティナの2都市で競技が行われている点です。大会運営を「より持続可能にする」狙いが前面に出ています。
なぜいま「冬季五輪×気候変動」が語られるのか
冬季競技は、氷や雪、低温といった自然条件に強く依存します。そのため気候変動は、単に競技環境だけでなく、開催地の選定や大会運営のあり方にも直結しやすいテーマです。
今大会の議論の中心には、「これからの冬季大会はどんな形になり得るのか」という問いがあります。競技を守るための工夫と、開催の現実性。その両方をどう両立させるかが、静かに重い論点として浮かび上がります。
専門家と競技団体が語る「未来の冬季大会」
討論番組「The Agenda」では、司会のJuliet Mann氏が次の3人に話を聞いています。
- 国際オリンピック委員会(IOC) オリンピック大会エグゼクティブディレクター:Christophe Dubi氏
- カナダ・ウォータールー大学 環境分野の教授/気候変動教育の戦略ディレクター:Daniel Scott氏
- 世界カーリング連盟(World Curling)会長:Beau Welling氏
運営側(IOC)、研究側(大学)、競技側(国際連盟)が同じテーブルで語る構図は、冬季スポーツの課題が「現場の感覚」だけでも「理念」だけでも整理しきれないことを示します。
焦点になりやすい論点(見取り図)
- 開催地をどう選ぶか:安定した気象条件と都市機能を、どのように両立させるのか
- 大会の設計:2都市開催のように、移動や施設の使い方を再設計できるのか
- 競技の持続性:競技団体は、競技環境をどう確保し、普及と両立させるのか
2都市開催は「答え」か、それとも「試行」か
ミラノとコルティナの分散開催は、持続可能性に向けた一つの方法として提示されています。ただ、運営の分散はメリットだけでなく、調整の複雑さも増やします。だからこそ今大会は、完成形というより「現実に耐える形を探る試行」として見られている面もありそうです。
閉幕までの競技結果と同じくらい、運営の設計思想がどこまで機能したのかが、次の冬季大会に向けた重要な材料になっていきます。
今後の観戦で注目したいポイント
- 大会が掲げる「持続可能性」が、具体的にどんな運営判断として現れているか
- 競技団体や選手側から、環境条件に関するどんな声が出てくるか
- 今後の冬季大会の開催モデル(単独都市か分散か)に、どんな示唆が残るか
ミラノ・コルティナの熱戦は、メダル争いと同時に「冬という舞台そのものをどう未来につなぐか」という問いも運んでいます。競技の美しさを支える条件が変わりつつある今、冬季五輪はスポーツイベント以上に、時代の変化を映す鏡になっているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








