イランと米国、核協議2回目をジュネーブで実施へ 制裁と濃縮が焦点
イランと米国が、核問題をめぐる間接協議の第2回会合を2月17日(火)にスイス・ジュネーブで開く見通しです。制裁緩和とウラン濃縮の扱いをどう折り合うかが、今週の最大の焦点になりそうです。
「第2ラウンドはジュネーブ」イラン高官が確認
イランの政治担当外務次官マジド・タフト=ラバンチ氏は、首都テヘランでのBBCのインタビュー(2月15日公表)で、イランと米国が17日にジュネーブで間接協議を行うと述べました。
同氏は、合意に向けて「ボールは米国側にある」との認識を示し、米国が誠意を示すなら、協議が合意につながり得ると語っています。
ここまでの経緯:第1回は2月6日、オマーンのマスカットで
両者の第1回協議は2月6日に、オマーンの首都マスカットで行われました。タフト=ラバンチ氏は、この前回協議について「おおむね前向きな方向だった」と振り返り、ジュネーブでの再協議に期待をにじませました。
イラン側が示した条件:焦点は「制裁」と「濃縮」
インタビューで同氏は、イランが60%濃縮ウランの希釈を提案していることを「合意の意思を示す材料」と位置づけつつ、議論の前提として制裁問題を挙げました。
- 協議する用意がある分野:核計画に関連する論点(例:60%濃縮ウランの希釈など)
- 相手に求める論点:制裁について話し合う準備
一方で、同氏は「ミサイル計画は交渉の対象外」との立場を明確にし、防衛能力を削ぐ議論は受け入れないと述べました。また、イラン国内でのウラン濃縮をゼロにする案についても「もはやテーブルにない」としています。
緊張の背景:軍備増強への警戒と「戦争は誰にとっても痛み」
今回の外交プロセスは、両者の緊張が高まるなかで進んでいます。タフト=ラバンチ氏は、西アジア地域での米国の軍事的増強を批判し、別の戦争は「トラウマ的で、誰にとっても悪い」と警告しました。さらに、存立に関わる脅威には相応に対応すると述べ、対立が地域へ波及する可能性にも言及しています。
ジュネーブ協議の見どころ:合意の「入口」をどう作るか
第2回協議の争点は、端的にいえば「核活動の制限」と「制裁の扱い」をどう同じテーブルに載せるかです。今回、注目点は次の3つに整理できます。
- 制裁協議の位置づけ:核の議論と並行して扱えるか
- 濃縮の現実的な落とし所:60%濃縮の希釈提案をどう具体化するか
- 議題の線引き:イランが「非交渉」とするミサイル問題をめぐり、交渉枠組みを維持できるか
タフト=ラバンチ氏は「最善を尽くすが、相手も誠意を証明する必要がある」と述べています。ジュネーブでの再協議は、合意に向けた糸口になるのか、それとも条件闘争が先行するのか。短期的なニュースだけでなく、どの論点が“合意可能な範囲”として再定義されるのかが、静かに問われる局面です。
Reference(s):
cgtn.com








