イラン・米国の間接核協議、第2回がジュネーブで終了 次回協議へ調整
イランと米国の間接的な核協議の第2回が、2026年2月17日(火)にスイス・ジュネーブで終了しました。双方は次回協議を新たに設定する方針で、合意文書の作成に向けた「次の段階」へ進めるかが焦点になります。
第2回協議はジュネーブ、仲介はオマーン
交渉はジュネーブのオマーン大使館で行われ、オマーンのバドル外相(Sayyid Badr bin Hamad bin Hamood Albusaidi)が仲介しました。
米国側は、米大統領特使スティーブ・ウィトコフ氏と、ドナルド・トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が交渉に参加。イラン側はセイエド・アッバス・アラグチ外相が「外交・専門」代表団を率いました。
「良い進展」—ただし作業はこれから
オマーンのバドル外相はX(旧Twitter)で、今回の協議が共通目標の特定と関連する技術的論点の整理に向けて「良い進展」があったと説明しました。一方で「やるべき作業は多い」とも述べ、次回までの明確な手順を確認して散会したとしています。
アラグチ外相もイランメディアに対し、前回(オマーン)より建設的な雰囲気だったとし、次のように語りました。
- 複数の考え方が提案され、真剣に議論された
- その結果、今後の交渉の土台となる一連の指針(原則)について大枠で一致した
- 今後は合意の文案(テキスト)に入っていく
次の焦点は「2週間以内の提案」と未解決の詳細
米国側は、Axiosが米当局者の話として伝えたところによると、いくつかの詳細は追加協議が必要だとしています。また、イランは今後2週間で詳細な提案を携えて戻る見通しとされ、3月上旬に向けて日程設定と準備作業が進むことになります。
アラグチ外相はジュネーブ軍縮会議の全体会合でも、今回の米国との協議を受け「新たな機会の窓が開いた」と述べ、当事者と地域全体の利益に資する持続的解決への期待を示しました。他方で、脅威や攻撃行為に対しては自衛の用意があるとも改めて言及しています。
背景:2025年の「最大限の圧力」と、今年2月の初会合
今回の協議は、トランプ大統領が2025年に復帰し、対イランで「最大限の圧力」政策を再開した流れの中に位置づけられます。報道によれば、2025年にはワシントンとテヘランの間で間接協議が追加で5回行われたものの、核心的な隔たりは埋まらなかったとされています。
その後、今年(2026年)2月6日にオマーンのマスカットで行われた第1回協議は、双方が「良いスタート」と表現した一方で、目に見える突破口は確認されませんでした。第2回となる今回のジュネーブ会合は、そこから一歩進み、原則面での合意形成に触れた点が注目されています。
交渉と同時進行:ホルムズ海峡の一部を一時閉鎖
協議開始後、イランは実弾演習「Smart Control of the Strait of Hormuz」の実施に伴い、安全と航行の原則に従うためとして、ホルムズ海峡の一部を一時的に閉鎖したと発表しました。交渉の進展と並行して、地域の安全保障や海上交通の動きがどう連動するかも、今後の観測点になりそうです。
いま押さえておきたいポイント
- 「原則の一致」から「文案交渉」へ:次回はテキスト作業に入れるかが山場
- タイムラインは2週間:イラン側の詳細提案の中身と、米国側の反応
- 地域の緊張管理:演習や航行安全の措置が、対話の空気にどう影響するか
次回協議の日程は今後調整されます。今回示された「進展」が、具体的な条文と相互の手続きに落とし込まれていくのか——静かな局面転換になるのかどうか、数週間がひとつの節目になりそうです。
Reference(s):
2nd round of Iran-U.S. talks concludes, new talks to be scheduled
cgtn.com








