ジュネーブ和平協議、ゼレンスキー氏「不十分」 米国は「前進」強調
ウクライナ、米国、ロシアによるジュネーブでの和平協議は、2日間の協議を経て(きのう)2026年2月18日(水)に終了しました。大きな突破口は示されず、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は結果に不満を表明する一方、米国側は「意味のある前進」があったと強調しています。
2日間のジュネーブ協議:合意よりも「継続」の確認
協議は、ウクライナ・米国・ロシアの三者によって行われ、各代表団は「難しい協議だった」との認識を共有しました。終了時点で、次回会合を行う方針は示されたものの、具体的な日程は明らかにされていません。
ゼレンスキー氏「結果は十分ではない」—政治的な論点が残る
ゼレンスキー大統領は夜のビデオ演説で、軍事面の論点は「真剣に、実質的に」議論された一方、より難度の高い政治的テーマが残ったと述べました。
- 「今日の時点で、結果が十分だとは言えない」
- 「微妙な政治問題、可能な妥協、必要な首脳会談が、まだ十分に扱われていない」
また、ジュネーブに欧州の代表が同席していたことの重要性にも触れ、今月(2026年2月)中の次回協議を「適切だ」と位置づけました。
米国は「意味ある前進」—近く次の協議も示唆
米ホワイトハウスのカロライン・レビット報道官は、三者が和平合意に向けて「共に取り組み続ける」ことを確認し、「meaningful progress(意味のある前進)」があったと説明しました。次の協議が「近く」開かれる可能性も示唆しています。
一方で、ドナルド・トランプ大統領が、まもなく戦争が4年に近づく状況を「非常に不公平」だと捉えているとも述べました。ロシア人・ウクライナ人の犠牲だけでなく、ウクライナ支援を行ってきた米国の納税者負担にも言及しています。
ロシア側「難しい協議」—プーチン氏へ報告へ
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、交渉団がウラジーミル・プーチン大統領に協議内容を報告すると述べました。代表団トップが協議を「難しい」と表現したことも認めています。
交渉の空気を左右する「時間」と「戦況」
今回の協議の背景には、戦場での圧力が続く現実があります。ロシア軍はウクライナの電力網への攻撃を続け、戦線でも徐々に前進しているとされます。その中で、トランプ大統領からは、痛みを伴う譲歩につながり得る合意を求める圧力が続いている、という構図が浮かびます。
ゼレンスキー大統領はXで、ロシアが「最終段階に到達し得た交渉を引き延ばそうとしている」と投稿しました。その直後、代表団は協議を打ち切ったと伝えられています。
次に注目されるポイント
現段階では「合意」よりも「次のテーブル設定」が焦点になっています。今後の注目点は、次のように整理できます。
- 次回協議がいつ開かれるのか(2月中の開催が示唆)
- 首脳会談を含む「政治的な妥協」の議題が前に進むか
- 欧州代表の関与が、調整や担保にどう影響するか
- 戦況(電力網攻撃・前線の動き)が交渉ペースをどう左右するか
同じ「前進」という言葉でも、当事者が見ているゴールの高さは異なります。今回のジュネーブ協議は、その差を埋める作業がまだ続いていることを、静かに示した形です。
Reference(s):
Ukraine dissatisfied with 'difficult' talks, U.S. sees progress
cgtn.com








