ゼレンスキー氏「三者協議は重要」 スイスで2月中の次回交渉に言及
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー氏は、スイスで今週行われたロシア・米国・ウクライナの三者協議を「非常に重要」と評価し、2026年2月中に新たな協議が開かれる見通しに言及しました。一方、ロシア大統領府は次回会合の開催地について「分析後に決める」としており、温度差もにじみます。
何が起きた?—ジュネーブの非公開協議と「次はスイス」発言
報道によると、スイス・ジュネーブで行われた2日間の非公開協議は今週、水曜日に終了しました。協議にはロシア、米国、ウクライナが参加し、軍事・政治・人道面を含むウクライナ紛争の主要論点が話し合われたとされています。ただ、署名された文書はなかったとされています。
ゼレンスキー氏は、英司会者ピアーズ・モーガン氏のインタビュー(今週水曜日遅くに公開)で、今回の協議を「非常に重要」と述べたうえで、次回会合もスイスで行われると強調しました。
ロシア側は「開催地は未定」—まず結果を分析
これに対し、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は今週木曜日、次回会合の開催地は「ジュネーブ協議の結果を分析した後に決まる」と説明しました。新たな会合がどの国で開かれるかについても「まだ名前を挙げられない」としたと伝えられています。
同じ「次」を語りながらも、スイス開催を前提に語るウクライナ側と、確定を避けるロシア側の間には、現時点での見通しの差が見えます。
ゼレンスキー氏が示した論点:軍事は前進、政治は停滞
ゼレンスキー氏は今回の協議結果について「不十分」との認識を示し、特に次のような構図を語りました。
- 軍事面の議論は政治面より進んでいる
- 政治面では三者の相違が残っている
領土問題については、解決が実現するか疑問を示しつつも、三者の「指導者」レベルで試みる余地があるとの考えに触れました。また、ゼレンスキー氏は、ウクライナがドンバス地域から撤退しない姿勢を強調し、いかなる和平合意もウクライナの人々の承認が必要だと述べたとされています。
さらに、紛争の再燃を防ぐため、米国による強い安全保障上の保証の必要性を訴えたと伝えられています。
「欧州の関与」を求めるウクライナ、拒むロシア
ゼレンスキー氏は、仮に停戦となった後の監視任務などで欧州の代表が関与すべきだとも強調しました。
一方でロシア側は、欧州諸国の立場は「和平への試みより、戦闘の継続に資する」との見方を示し、現行の三者枠組みの中で欧州を交渉に加えることに「意味はない」と述べたとされています。今回のジュネーブ協議に欧州代表は参加していなかったとも伝えられています。
同じ週にスウェーデンが大型支援:交渉環境への影響は
こうした交渉の動きと同じ週、スウェーデンはウクライナ向けとして最大級の軍事支援パッケージの一つを発表しました。総額は約129億スウェーデン・クローナ(約14億ドル)規模で、防空、長射程能力、弾薬に重点が置かれるとされています。
ロシア側は、欧米による武器供給は解決努力を妨げると繰り返し主張しており、ロシア外相が「武器を含む貨物は正当な標的になり得る」と警告したとも報じられています。
2月後半、焦点は「次回協議の場所」と「政治論点の詰め方」
2026年2月20日現在、ゼレンスキー氏は「2月中の次回協議」を見据えつつ、ロシア側は開催地を含めて慎重な構えを見せています。次に注目が集まるのは、
- 次回協議が本当にスイスで開かれるのか(開催地の確定)
- 軍事面の議論を、政治面(領土・統治・保証など)にどう接続するのか
- 停戦後の監視や関与をめぐる「欧州の位置づけ」をどう整理するのか
「早く次へ進みたい側」と「まず評価・分析を優先する側」。両者のペースの差が、交渉の設計そのものを左右しそうです。
Reference(s):
Zelenskyy calls trilateral talks 'very important,' eyes a new round
cgtn.com








