エジプト首相、ガザ行政委員会支援を再確認 米国「平和評議会」初会合で
米ワシントンD.C.で開かれた「平和評議会(Board of Peace)」の初会合で、エジプトのモスタファ・マドブーリ首相が、ガザの統治や治安、復興の枠組みに関するエジプトの立場を示しました。焦点は、ガザの運営を担う「ガザ行政のための国家委員会(NCAG)」への支持をあらためて明確にした点です。
初会合で示された「支持」の中身
マドブーリ首相は、アブデル・ファッターハ・エルシーシ大統領を代表して演説し、NCAGを通じてパレスチナ人が自らの問題を管理できるよう「権限を与える(empowerment)」べきだと訴えました。
- NCAGへのエジプトの支持を再確認
- パレスチナ人が自分たちの事務を担えるようにする必要性を強調
- 委員会がガザ地区の「内側から」、かつ「全域」で活動できるようにすべきだと主張
「ガザの内側から運営する」とは何を意味するのか
首相は、NCAGがガザ地区の内部から活動できるようにすることを強調しました。これは、外部からの設計だけでなく、現地で実際に行政機能を回し、住民の生活に直結する決定を積み重ねていく発想が背景にあると読めます。
同時に、ガザの全域で運用できることにも言及しており、統治の実効性(どこまで行政が届くか)が議論の中心にあることがうかがえます。
統治を動かすために必要な「役割分担」
マドブーリ首相は、NCAGを支えるために、ガザの執行機構(行政の実務を担う組織)の責任を明確に定義する重要性を指摘しました。権限の所在や担当範囲が曖昧だと、復興や治安維持のような優先課題ほど意思決定が滞りやすくなります。
治安面:パレスチナ警察の訓練を継続
治安に関して首相は、エジプトがパレスチナ警察要員の訓練を継続する姿勢をあらためて示しました。停戦プロセスと連動する「安全の担保」は、行政の再稼働や復興の前提になりやすい論点であり、今回の発言でも柱の一つとして位置づけられました。
停戦プロセスと「統治・復興・治安」の一体議論
首相は、エジプトの公式演説として、ガザの停戦プロセスに結び付く統治、復興、治安の取り決めに関するカイロの立場を概説しました。停戦が「戦闘の停止」だけで終わらず、その後の行政運営や安全確保、生活再建までを含む設計図として議論されていることが、今回の発言からも浮かび上がります。
今後の注目点は、NCAGがどのような権限と責任を持ち、どの範囲まで現地で継続的に機能できるのか、そして治安・復興の実務がどの形で積み上がっていくのかです。言葉としての「支持」が、現地の制度設計と運用にどうつながるのかが問われています。
Reference(s):
Egypt affirms support for Gaza at the inaugural Board of Peace meeting
cgtn.com








