NASA、アルテミスIIは最短2026年3月6日打ち上げへ―約50年超ぶりの月有人フライバイ
NASAは金曜日、月を周回して地球へ戻る有人ミッション「アルテミスII」について、2026年3月6日を最も早い打ち上げ可能日(最短日程)として示しました。約50年以上ぶりとなる「月への有人フライバイ」が、いよいよ現実味を帯びています。
アルテミスIIとは:4人の宇宙飛行士が「月の周り」を飛ぶ
アルテミスIIは、NASAの「アルテミス計画」の一環として実施されるミッションです。4人の宇宙飛行士を乗せ、月の周りを飛行したのち地球へ帰還する計画で、月面着陸そのものではなく、次の段階へ進むための“有人での大きな通過点”と位置づけられます。
最短日程の根拠:SLSの「ウェットドレスリハーサル」を完了
NASAの発表は、木曜日に完了した重要な試験の後に行われました。対象となったのは、打ち上げに向けた総合リハーサルであるウェットドレスリハーサル(WDR)です。
WDRで何をしたのか
今回のWDRは約50時間にわたり、打ち上げ当日のカウントダウンを実戦に近い条件で再現しました。発表によると、主なポイントは次の通りです。
- 液体推進剤を73万ガロン超(大量)ロード
- カウントダウン手順を通しで確認
- 打ち上げ当日と同等の環境で、広範なシステムチェックを実施
ロケットは「積んで終わり」ではなく、燃料を入れ、温度・圧力・バルブ作動などが連動する中で初めて見える課題があります。WDRが“鍵の試験”とされるのは、そのためです。
「3月6日」は確定ではなく“最短”――今後の焦点
NASAが示したのは、あくまで最も早い打ち上げ可能日です。打ち上げ準備は、試験結果を踏まえた最終確認や手順の調整など、積み上げの連続になります。
見方を変えると、今回の発表は「日程が前に進んだ」というニュースであると同時に、どこまで想定どおりに『当日の複雑さ』を管理できるかが今後の見どころになってきた、という合図でもあります。
なぜ今注目されるのか:月探査の“再始動”を測る温度計
アルテミスIIは、月面へ降り立つ前段のミッションでありながら、有人運用としての安全性や信頼性が強く問われます。約50年以上ぶりの月有人フライバイは、技術的な達成だけでなく、今後の月探査をどう継続していくのかという現実的な課題も映し出します。
3月6日という「最短日程」が示されたことで、これから数週間は、試験の積み残しをどう潰し込み、打ち上げ当日の不確実性にどう備えるのかに視線が集まりそうです。
Reference(s):
NASA eyes March 6 earliest date for Artemis II launch after key test
cgtn.com








