米DOJ「エプスタイン文書」一部未公開に民主党議員が疑義、トランプ氏巡り
米国で今週水曜日、連邦司法省(DOJ)が公開したジェフリー・エプスタイン関連文書のうち、ドナルド・トランプ大統領に関する申し立てに触れる資料が「未公開のまま残っている」として、下院監視委員会の民主党筆頭理事ロバート・ガルシア議員がDOJを批判しました。透明性と被害者保護の線引きが、改めて焦点になっています。
何が「未公開」と指摘されているのか
ガルシア議員によると、DOJはエプスタイン関連として300万点超の文書を公開した一方で、トランプ氏から未成年期に性的虐待を受けたとする女性の申し立てに関連する資料50ページ超が除外されたといいます。
議員側は、報道内容を確認したとした上で、未公開部分には連邦捜査局(FBI)が当該女性への聞き取りを4回実施した経緯が含まれ、申し立てを重く見ていた様子がうかがえると主張しています。一方、公開されたのは4回のうち最初の聴取記録で、トランプ氏に対する具体的な申し立ての詳細は含まれていなかった、というのが指摘の骨子です。
「ホワイトハウスの隠蔽では」—議員書簡の主張
ガルシア議員はDOJ宛ての書簡で、未公開文書が大統領に関する未成年被害の申し立てを含むことを前提に、「文書が抑えられている事実はホワイトハウスによる隠蔽への懸念を高める」との趣旨を述べました。
DOJの説明:見直しは行うが、公開には注意も
これに対しDOJは、エプスタイン関連の残る文書の中に不適切に未公開とされたものがないかを「検討中」だとし、適切であれば公表するとしています。
同時にDOJは、すでに公開した資料の中には、トランプ氏に対する根拠不明の主張や扇情的な内容が含まれ得ると警告。さらに、エプスタインの被害者の身元特定につながる恐れがある情報や、継続中の捜査を損ない得る情報は伏せる必要がある、という立場も示しています。
公開文書に含まれる内容:写真、メモ、そして「飛行機」
今回の公開文書には、トランプ氏が複数の女性と写る写真(女性の顔は黒塗り)や、裸の女性の輪郭で縁取られた、性的なニュアンスを含むとされるエプスタイン宛てのメモで、トランプ氏の署名に見えるものがあるとされています。
また、エプスタインの関係者ギレーヌ・マクスウェル被告の2021年の裁判で提出された証拠や証言として、トランプ氏がエプスタインの航空機に複数回搭乗したことを示す内容がある、とも伝えられています。加えて、エプスタインがメールでトランプ氏が「girls」について知っていたと記したとの記述もあるものの、その意図が何を指すかは明確ではないとされています。
ホワイトハウスとトランプ氏の反応
ホワイトハウスのアビゲイル・ジャクソン報道官は、トランプ氏はエプスタインに関する件で「完全に潔白が示されている」と述べたとされています。
トランプ氏は、1990年代から2000年代にかけてエプスタインと交流があったことは認めつつ、犯罪についての認識は否定し、2008年の有罪判決(未成年への買春勧誘)より前に関係を断ったと説明しています。また、エプスタインの航空機への搭乗も否定し、前述のメモについては偽造だと主張しているとされています。
今回の争点:透明性と「守るべき情報」の境界
エプスタイン事件の文書公開は、権力監視としての透明性が求められる一方、性犯罪の被害者を守る観点から匿名化や非公開が必要な領域も大きいのが現実です。今回の論点は、DOJが掲げる「被害者保護」「捜査保全」と、政治的に最も注目を集めやすい「大統領をめぐる疑義」が、どこで交差し、どこで衝突するのかにあります。
DOJが進めるという再点検の結果、未公開とされた資料がどの範囲で、どの理由で伏せられていたのか。今後の説明の仕方そのものが、政府の信頼や説明責任を測る材料になりそうです。
Reference(s):
Democrat says DOJ withheld Epstein files on accusation against Trump
cgtn.com








