Nvidia株が急落、AI投資の持続性に不安 香港では中国本土AI銘柄が上昇
米半導体大手Nvidiaの株価が今週(2月)に5%超下落する一方、香港市場では中国本土のAI関連銘柄が春節(旧正月)期間を通じて堅調とされ、AI相場の「温度差」が改めて意識されています。
何が起きた?──Nvidiaは好決算でも株価が下落
CNBCによると、Nvidiaの株価は木曜日に5%超下落しました。四半期決算は堅調だった一方で、人工知能(AI)分野における長期的な競争力や成長の持続性への懸念が、投資家心理を上回った形です。
今年(2026年)に入ってからは、物流からソフトウェアまで幅広い領域で「AIによる変化」への意識が強まり、株式市場全体の不安定さも重なって、AI関連の評価(バリュエーション)や大型投資(設備投資)の重さが注目されているといいます。
市場が見ている論点:短期の業績より「投資の持続性」
ジャナス・ヘンダーソンのポートフォリオマネジャー、リチャード・クロード氏はCNBCに対し、市場の関心が短期の業績から、AI投資がどこまで続くのかへ移っていると述べました。具体的には、次のような不確実性が意識されているとされています。
- 量子コンピューティングをめぐる不確実性
- AIがどのように売上(収益)に結びつくか
- 投資負担がキャッシュフローに与える圧力
競争環境にも視線:AMDが新たなAIサーバーを準備
ロイターによると、競合のAMDは今年(2026年)後半に新しいフラッグシップAIサーバーの発表を準備していると報じられています。また、Nvidiaの主要顧客であるメタを含む企業との取引を確保したとも伝えられました。
こうした動きは、「Nvidiaが長く優位を保ってきたAI向けチップ」について、投資家が優位性の“幅”や“持続期間”を測り直す材料になり得ます。
売りは半導体セクターに波及、Nvidiaは「4月以来の悪い一日」
Nvidiaの下落は半導体セクターにも広がり、AI向けチップ設計で知られるブロードコムの株価も3%超下落したとされています。Nvidiaの下げは、4月以来で最も厳しい取引日になったとのことです。
一方、香港では中国本土AI関連に資金:MiniMaxとZhipuが上昇
同じAIでも、香港市場では投資家の熱量が続いている様子が伝えられています。春節休暇中もAI関連株への関心は強く、MiniMaxとZhipuが目立つ動きだったとされます。
China Venture Capitalによると、干支が「午(うま)」の年の最初の取引日とされる2月20日に、両社株は大きく上昇しました。
- Zhipu:42.72%上昇し、725香港ドル
- MiniMax:14%超上昇し、970香港ドル
この値動きは、世界的な市場変動が続く中でも、中国本土の主要AIモデルに対する投資家の需要が続いていることを示す一例とされています。
Zhipuは2026年1月に香港上場
ロイターによると、AI企業のZhipu(別名:Knowledge Atlas Technology)は2026年1月8日に香港証券取引所へ上場し、公開価格は1株あたり116.20香港ドルだったとされています。
同じ「AI」でも違う景色──いま読み解くポイント
米国市場では、AI関連の高い期待値や投資規模の大きさが「次の説明」を求める局面に入っている一方、香港ではAIモデルを軸とする銘柄に資金が向かう場面が見られました。AIが社会や産業を動かすテーマであるほど、評価の軸は「成長率」から「収益化と持続性」へゆっくり移っていきます。今週の値動きは、その変化を映す鏡のようにも見えます。
Reference(s):
Nvidia shares slide as AI concerns mount, Chinese AI firms rally
cgtn.com








