米・イラン核協議、ジュネーブで最新ラウンド終了 合意なきまま進展と課題
2026年2月(本日2月27日)時点、米国とイランの核交渉は「合意なし」で最新ラウンドを終えました。ただ、イランのセイエド・アッバス・アラグチ外相は、今回の協議を「これまでで最も真剣で最も長い」ラウンドだったと述べ、交渉が実質局面に入りつつあることをにじませています。
最新ラウンドはジュネーブで終了、合意は見送り
最新の米・イラン協議は、スイスのジュネーブで現地時間の木曜日に終了しました。結果として新たな合意は成立していません。一方で、2月上旬に始まった初回ラウンド以降、交渉の「前進」が交渉の場で見られるとも伝えられています。
交渉の背景:軍事的緊張の影が差す中で
ここ数回の協議は、軍事攻撃の脅威が意識される状況下で行われたとされています。米国側は中東地域に、空母打撃群2個と100機を超える戦闘機を待機させており、地域における米軍の増強としては「数十年で最大級」とされています。
外交のテーブルが動くとき、その背後で軍事と安全保障の計算が同時に進む——今回の交渉は、その同時進行を強く印象づけます。
これまでのタイムライン(判明分)
第1ラウンド:2月6日、オマーン・マスカット
2月6日、オマーンの仲介のもと、間接交渉が行われました。米国側代表団は中東担当特使スティーブ・ウィトコフ氏、ドナルド・トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏ら。イラン側はアラグチ外相が率いたとされています。
イラン側の説明によれば、協議で扱ったのは核問題のみで、「他の議題は議論しなかった」としています。また、イランは自国のウランを国外へ移転する案に反対しました。
米国側はイランに対しミサイル保有の制限を求めた一方、イラン側はミサイルを防衛上の問題として「決して交渉の対象ではない」として要求を退けました。
当時アラグチ外相は、協議は「前向きな雰囲気」だったとしつつも、信頼の再構築には時間がかかり得るとの慎重な見方も示していました。
直近:ジュネーブでの最新ラウンド(現地時間の木曜日に終了)
ジュネーブでの最新ラウンドは合意に至らなかったものの、アラグチ外相は今回を「最も真剣で最も長い」と表現しました。初回ラウンド(2月上旬)からの積み重ねを踏まえ、交渉の密度が高まっていることを示唆しています。
主要な争点:核に絞るイラン、ミサイルも問う米国
今回までに明らかになっている双方の立場は、次のように整理できます。
- イラン側:核問題以外を協議対象にしない姿勢。ウランの国外移転に反対。ミサイルは防衛問題で「交渉不可」と主張。
- 米国側:核問題に加え、イランのミサイル保有の制限を求める姿勢。
論点が「核」に限定されるのか、それとも「運搬手段(ミサイル)」まで含めた枠組みになるのか。ここが交渉の設計図を左右しそうです。
次の一手は?「合意なき終了」が意味するもの
合意が出ないこと自体は、交渉では珍しくありません。むしろ今回注目されるのは、(1)初回から複数ラウンドを重ねていること、(2)当事者が「最も真剣で最も長い」と評したこと、(3)軍事的緊張の下でも対話が続いていることです。
今後の焦点は、核問題の具体論(特にウランの扱い)で折り合える余地があるのか、そして米国が求めるミサイル制限の扱いをどう整理するのかに移りそうです。交渉継続の動きが続くのか、次回ラウンドの開催地・形式がどうなるのかが、次のニュースの起点になります。
※本記事は、提示された断片情報の範囲で経緯と論点を整理しました。
Reference(s):
U.S.-Iran nuclear negotiations: Timeline, key positions and next steps
cgtn.com








