米国の議会調査をめぐり、ビル・クリントン元大統領が2026年2月28日(現地時間の金曜日)、ジェフリー・エプスタイン氏との関係について非公開で証言しました。「立ち止まるようなものは何も見なかった」と述べ、犯罪の兆候を認識していなかったと説明しています。
何が起きたのか:クリントン氏の証言内容
クリントン氏は、エプスタイン氏と時間を共にした際について「懸念を抱くようなものは見当たらなかった」と議員側に語ったとされます。また、自身については「何も悪いことはしていない」とし、エプスタイン氏の犯罪行為を示すサインを把握していなかった、という立場を示しました。
証言に先立って公表した冒頭声明では、エプスタイン氏の犯罪について事前の認識を否定。家庭内暴力のある環境で育った経験に触れつつ、もし兆候があれば同氏の航空機に搭乗しなかっただけでなく、自ら通報し、司法の追及を求めたはずだと述べています。
時系列:前日はヒラリー・クリントン氏も聴取
- 2月27日(木):ヒラリー・クリントン元国務長官が議員側に証言。「エプスタイン氏に会った記憶はない」とし、同氏の性犯罪に関して共有できることはないと説明しました。あわせて、ドナルド・トランプ大統領の出席を求めたとされています。
- 2月28日(金):ビル・クリントン氏がニューヨーク州チャパクアで非公開の証言(録画あり)。
調査委員会側の姿勢:「クリントン夫妻は不正の疑いではない」
委員会のジェームズ・コーマー委員長は、ビル・クリントン氏の証言を前に「多くの質問をするのを楽しみにしている」と述べる一方で、クリントン夫妻は不正行為を問われているわけではないとも説明しています。
一連の聴取は、夫妻側が宣誓供述書(書面)での対応を申し出たものの受け入れられず、コーマー氏が議会侮辱(刑事手続きにつながり得る)を示唆した経緯を踏まえて実現したとされています。
「政治的な狙いか」:夫妻が示した問題意識
夫妻は、委員会の動きについて、トランプ大統領とエプスタイン氏の関係から焦点をそらすための党派的な取り組みだと主張しています。また、調査対象の一部が書面提出で済んだのに対し、自分たちは対面での証言を求められた点も不公平だと指摘しました。
今後の焦点:記録公開と、膨大な文書の読み解き
コーマー氏によると、今回のインタビューは録画され、反訳(文字起こし)が公開される予定です。発言の文脈がどのように示されるかが、世論の受け止めにも影響しそうです。
また米司法省は、連邦議会で成立した法律への対応として、ここ数カ月でエプスタイン関連文書を300万ページ超公開したとされています。写真を含む膨大な資料の中で、どの情報が調査の核心に結びつくのか。政治・司法・世論がそれぞれ異なる速度で動く局面に入っています。
Reference(s):
cgtn.com








