IAEA仲介で局地停戦、ザポリージャ原発の予備送電線修理へ
ウクライナ危機が続く中、ザポリージャ原子力発電所(ZNPP)の「外部からの予備電源」を回復させる修理のため、ロシアとウクライナがIAEA(国際原子力機関)仲介の局地的停戦に合意しました。原子力安全の要となる電源確保に向け、修理作業が動き出します。
何が決まったのか:5回目の「局地的停戦」
IAEAのラファエル・マリアノ・グロッシ事務局長は、IAEAが促した5回目の局地的停戦が2月27日(金)に発効したと確認しました。目的は、ZNPPの予備の外部電源(オフサイト電源)を復旧するための修理を可能にすることです。
グロッシ氏は、ロシアとウクライナが今回の合意に向けて「建設的に関与した」ことに謝意を示し、修理が進めばZNPPの核セーフティとセキュリティの維持に資する、との考えを示しました。
修理はどう進む:地雷除去→準備→IAEA監督下で点検・修復
IAEAによると、停戦が発効した同日に地雷除去を含む準備作業が始まりました。準備に1〜2日を要した後、技術チームがIAEAの監督下で評価(アセスメント)と修理を行う予定です。
- 初日:準備作業(地雷除去など)
- 1〜2日:現場の安全確認と作業段取り
- その後:IAEA監督下で点検・修理
背景:2月10日に330kVの予備送電線が損傷と報道
報道によれば、ZNPPにつながる330キロボルトの予備送電線が2月10日、軍事活動により損傷したとされています。原発にとって外部電源は、施設内の重要設備を安定して動かし続けるうえで欠かせない要素の一つです。
ロシア側の説明:周辺で局地停戦、修理要員が復旧作業中
別途、ロシア国営原子力企業ロスアトムのアレクセイ・リハチェフ総裁は、ロシアメディアに対し、ザポリージャ原発周辺で局地停戦が実施されており、修理要員が損傷した機器や送電線の復旧に当たっていると述べました。
なぜ注目される:攻撃が報告される中で「電源の脆弱性」をどう減らすか
ZNPPをめぐっては、砲撃やドローン攻撃が報告され、国際的に安全面の懸念が広がってきました。今回の合意は戦闘全体の停戦ではなく、あくまで修理のための限定的な停止ですが、原子力施設の安全確保に直結する「外部電源」の回復を優先する枠組みとして、各国の関心を集めています。
今後の焦点は、準備作業が予定通り進み、技術チームが現場評価と修理を安全に完了できるかどうかです。
Reference(s):
IAEA: Russia, Ukraine agree local ceasefire for nuclear plant repairs
cgtn.com








