ジュネーブ協議の狙いは「米軍展開待ち」?専門家が指摘、イラン緊張が加速
2026年2月26日(木)に終わった「ジュネーブ協議」をめぐり、中国社会科学院の唐志超(Tang Zhichao)氏は、協議の主目的は「米軍の軍事展開が整うまで待つことだった」との見方を示しました。協議終了後、米国とイスラエルによるイラン攻撃の可能性が「急上昇した」とも述べています。
唐志超氏が語った「ジュネーブ協議」の位置づけ
唐氏(中国社会科学院・中東発展とガバナンス研究センター主任)はCGTNのインタビューで、今回の協議について、交渉そのものの進展よりも、軍事面の準備と時間軸が重視されていた可能性を指摘しました。
「攻撃の可能性が急上昇」——協議終了“後”に何が変わったのか
唐氏によれば、協議が終わった2月26日(木)の後、米国とイスラエルによるイランへの攻撃可能性が高まったといいます。背景として、主に2つの要因を挙げました。
要因1:トランプ氏の「枠組み」への不満と、軍事圧力の重視
唐氏は、トランプ氏が「イラン向け提案の枠組み」に満足しておらず、イランに譲歩を迫るには軍事的圧力が必要だと考えている、という見立てを示しました。力によって交渉を動かす、という発想があるという指摘です。
要因2:協議は「煙幕」だったという見方
唐氏は、今回の協議が「煙幕(スモークスクリーン)」に近いものだった可能性にも言及しました。さらに「昨年6月の状況に似ている」と述べ、外交の場が“時間稼ぎ”や“別目的の進行”と並走するケースを示唆しました。
「第2空母の到着で展開が整った」——軍事配置とタイミング
唐氏は、2月26日(木)に米軍の展開、とりわけ「2隻目の空母の到着」を含む配置が「完全に整った」と指摘しました。これは慎重に計画された結果だという見方です。
交渉は終わったのか、それとも形を変えるのか
唐氏は、米国とイスラエルが交渉に「完全に希望を失った」ように見えると述べ、真の目的は「体制転換(レジームチェンジ)」だとする踏み込んだ見方も示しました。もっとも、これはあくまで唐氏の分析であり、今後の展開は各国の意思決定と現場の動きで大きく変わりえます。
いま注目されるポイント(短く整理)
- 協議終了後に、軍事圧力と外交の優先順位がどう変化するか
- 米軍の追加展開や運用の変化(「展開が整った」後に何をするのか)
- イラン提案の「枠組み」をめぐる再調整があるのか、それとも決裂方向か
「交渉のテーブル」と「軍事の準備」が同じ時間軸で進むとき、どちらが主役なのかは外から見えにくくなります。今回のジュネーブ協議をどう読むかは、今後数日〜数週間の動きが答え合わせになりそうです。
Reference(s):
Expert: Geneva talks' primary aim was for U.S. military deployments to be in place
cgtn.com








