イラン攻撃「今回は拡大リスク高い」 2025年6月の12日間空爆との違い
昨年(2025年6月)の「12日間の攻撃」と比べ、今回のイランをめぐる攻撃は、より大きなエスカレーション(軍事的拡大)につながり得る――米中の専門家が、CGTNのインタビューで相次いで見方を示しました。
「12日間の攻撃」と今回、何が違うのか
米クリストファー・ニューポート大学の孫太一(Sun Taiyi)准教授(政治学)は、2025年6月の12日間にわたる攻撃と比較し、現在の攻撃のほうが、より大きな拡大の可能性をはらむと述べています。
米軍の「空母打撃群2個」配置が示すもの
孫氏は、米国が地域に2つの空母打撃群(空母を中心とする艦隊)を配置している点を挙げ、これが軍事的即応態勢の高さと、より強い抑止姿勢のシグナルになっていると指摘しました。
- 即応態勢:危機への対応準備が整っていることを示す
- 抑止シグナル:相手に行動のコストを意識させ、拡大を防ぐ狙い
「攻撃前に協議があった」――今回は手順が違う
中国の西北大学「戦略研究センター」主任の王晋(Wang Jin)氏は、今回の局面について、以前はイスラエルが先に攻撃を開始したが、今回は攻撃前に協議(話し合い)が行われていたと述べました。
ただし王氏によれば、その協議は期待された突破口に至らず、失敗に終わったといいます。
交渉が行き詰まった理由:「譲歩」の見え方のズレ
王氏は、交渉が前に進まなかった核心として、譲歩に対する認識のギャップを挙げました。
- イラン側は「大きな譲歩をした」と認識している
- 一方で米国・イスラエル側から見ると、その譲歩は「実質的には小さい」
- その結果、協議継続は「時間の無駄」と見なされやすくなった
いま注目されるポイント:抑止と対話の同時進行は成り立つか
今回の攻撃をめぐる議論は、軍事的圧力(抑止)を強める動きと、攻撃前に行われたとされる協議の不調が同時に語られている点が特徴です。地域の軍事的緊張が高まるなかで、当事者がどのように「次の一手」を組み立てるのか――軍事態勢の変化と、交渉の再設計の両面が焦点になりそうです。
※本文は、CGTNのインタビューで示された専門家の発言(孫太一氏、王晋氏)に基づき、要点を整理しました。
Reference(s):
Experts on latest Iran attack versus 12-day strikes in June 2025
cgtn.com








