トランプ氏「ハメネイ師死亡」投稿、テヘラン否定 米・イスラエル攻撃で緊迫 video poster
2026年2月28日(現地時間)に米国とイスラエルが「大規模な戦闘作戦」を開始したとされる中、トランプ米大統領がイラン最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師の死亡を示唆する投稿を行い、イラン当局が直ちに否定しました。主張の応酬が続く一方、各地で報復攻撃が報じられ、地域の緊張が一段と高まっています。
何が起きたのか:トランプ氏の投稿とイラン側の否定
トランプ大統領は2月28日(土)、「ハメネイ師は死んだ」と自身のSNS(Truth Social)に投稿し、対イラン軍事作戦を目的達成まで継続する考えを示しました。
これに対し、イラン外務省のエスマイル・バガエイ報道官は、ハメネイ師とマスード・ペゼシュキアン大統領はいずれも「無事だ」と述べ、死亡説を否定しました。
米国・イスラエルの狙い:ミサイルと核兵器獲得阻止を掲げる
米国とイスラエルは同日、「主要な戦闘作戦」を実施したと説明しています。トランプ大統領は、イランが米国を脅かし得る長距離ミサイルを開発していると主張し、攻撃の狙いとしてミサイル産業の解体と、イランが核兵器を取得できない状態にすることを挙げました。
また、イスラエル側は、イランの高官が攻撃対象になり得るとの立場を示してきたとされます。ネタニヤフ首相は、共同軍事行動の目的が「現体制の打倒」だと述べたと報じられています。
被害の数字:赤新月社は死者201人、負傷747人と説明
イラン赤新月社は、米・イスラエルの攻撃によって201人が死亡、747人が負傷したとし、準公式のタスニム通信が伝えました。被害の詳細や内訳は、今後さらに情報が更新される可能性があります。
報復の連鎖:湾岸や周辺国にも爆発報告
報道によると、イランは報復としてイスラエルや地域内の米国資産を標的に攻撃を行ったとされ、バーレーン、カタール、クウェート、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアなどで爆発が報告されました。
UAEでは、アブダビのザイード国際空港で「事案」が発生し、少なくとも1人が死亡、7人が負傷したと当局が説明しています。これは湾岸諸国を狙ったイランの攻撃に関連するとされています。
イラン革命防衛隊(IRGC)の主張:複数の米軍関連拠点を攻撃
3月1日(日)午前1時(現地時間)に出されたとされる声明で、IRGCは次のような攻撃を主張しました(いずれも主張内容であり、第三者による独立確認については本文情報の範囲では示されていません)。
- UAEのジェベル・アリ港:米国の弾薬輸送船にドローン4機が命中し、停電後に爆発した
- クウェートの米海軍基地:弾道ミサイル4発とドローン12機で攻撃し、インフラを破壊し米要員に大きな死傷者が出た
- インド洋:燃料を輸送する米国の戦闘支援艦(MST級)にミサイル攻撃
- サウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地:ミサイルとドローンで精密攻撃
- イラクのハリール軍事基地:米特殊部隊が駐留するとしてミサイル攻撃
「作戦は必要な限り続く」:双方が長期化を示唆
ネタニヤフ首相はテレビ演説で、イランが「もはや脅威にならない」ことを確保するため、作戦を必要な限り継続すると述べたとされます。今後数日で追加の多数目標を攻撃する可能性にも言及し、地域の親イラン勢力からの対応にも備える姿勢を示しました。米国と全面的に連携しているとも述べています。
一方、トランプ大統領は、長期関与も可能だとしつつ、2〜3日で終わらせる選択肢もあると述べ、複数の「出口」を用意しているとの考えを示しました。
米国内の動き:FBIが警戒強化、議会権限をめぐる批判も
2月28日の攻撃を受け、FBIの対テロ・防諜部門が全米で警戒態勢を強めたとされています。連邦当局者は、地上とサイバーの監視を強化する可能性に言及し、ニューヨーク市などでは警戒パトロールも増えたと報じられました。
また、米国内では政治的な反発も出ています。民主党のティム・ケイン上院議員は、今回の作戦を「危険で、不必要で、無謀だ」と批判し、中東にいる米軍部隊や外交関係者のリスクを高めると警告しました。大統領が議会の承認なくイランとの戦争に米軍を投入することを防ぐ狙いの戦争権限決議案(War Powers Resolution)について、議会の早期再招集と採決を求めたとされています。
いま焦点になっていること
現時点での焦点は、大きく3つです。
- 最高指導者をめぐる情報戦:死亡説の真偽を含め、各発表が地域情勢を左右し得る
- 報復の範囲拡大:湾岸諸国や輸送ルート、在外米軍関連施設への影響
- 米国内の統治と手続き:軍事行動の継続と議会関与をめぐるせめぎ合い
軍事作戦の継続が示唆される中、各国の安全対策や外交の動きが、週明け以降の局面を形作っていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








