オマーン外相、イラン外相に停戦要請 米・イスラエル空爆と応酬続く
米・イラン協議の仲介役を担ってきたオマーンの外相が2026年3月1日、イランのアッバス・アラグチ外相と電話会談し、停戦と対話への復帰を呼びかけました。米・イスラエルによる空爆が続くなか、イランは報復として2日目の攻撃を続けており、緊張の連鎖をどう止めるかが焦点になっています。
何があったのか:オマーン外相が「停戦と対話」を要請
オマーン外務省の発表によると、バドル・アルブサイディ外相はアラグチ外相との電話で、オマーンとして停戦を求める立場を改めて示しました。あわせて、対話に立ち戻る必要性を訴え、「すべての当事者の正当な要求を実現する形」での解決を目指すべきだと述べたとされています。
オマーンでも被害:ドゥクム港がドローン攻撃の標的に
オマーンの国営メディアによると、同日、同国のドゥクム港がイランのドローン2機により標的となり、外国人労働者1人が負傷しました。今回のイラン側の攻撃が始まった初日には、湾岸諸国の中でオマーンは攻撃を免れていたとされ、地域への波及リスクを印象づける出来事となりました。
イラン外相の反応:「平和を求める」「深刻な努力に開かれている」
オマーン外務省の説明では、アラグチ外相はイランとして「平和を求めている」と述べ、緊張の高まりを止め、安定へ戻すための「真剣な努力」には前向きであるとの姿勢を示したといいます。
なぜオマーンが注目されるのか:対立の“出口”を作れる数少ない窓口
オマーンはこれまで米・イラン間の協議を仲介してきたとされ、軍事的な応酬が続く局面でも、当事者が直接向き合う前の「連絡線」として存在感を持ちます。今回の電話協議は、攻撃と報復の応酬が続く一方で、同時に外交ルートも維持されていることを示す動きとも言えます。
現時点で見えているポイント
- 空爆と報復が続くなかでも、停戦と対話を促す外交の動きが並走している
- オマーン領内(ドゥクム港)への攻撃で、地域の安全保障リスクが一段と可視化された
- 当事者が「平和」「安定」を言葉にしつつ、実際に緊張緩和へ踏み出せるかが次の焦点
この先の見通し:エスカレーションを止める条件はどこにあるか
オマーンが呼びかけた「停戦」と「対話への復帰」は、軍事行動を止めるだけでなく、互いの要求をどう扱うかという政治的な難題も含みます。攻撃の応酬が続けば、意図しない衝突拡大のリスクは高まりやすく、仲介国の提案がどこまで具体的な交渉の枠組みに結びつくかが注目されます。
短期的には、当事者が攻撃の停止や緊張緩和措置(誤認を避ける連絡、民間インフラへの配慮など)に踏み込めるかが、対話再開の現実味を左右しそうです。
Reference(s):
Mediator Oman's FM urges ceasefire on call with Iran's Araghchi
cgtn.com








