南スーダン・ルウェンで襲撃、169人死亡と当局 2018年和平に重圧
南スーダン北部のルウェン行政区で武装集団による襲撃があり、少なくとも169人が死亡したと地元当局が明らかにしました。2018年の和平合意後も続く緊張のなかで、暴力の連鎖が再び強まっている現状が浮き彫りになっています。
何が起きたのか――アビエムンホムの町が襲われる
地元当局者によると、襲撃を受けたのはルウェン行政区のアビエムンホム(Abiemnhom)町です。ルウェン行政区の情報相ジェームズ・モニリャク・ミジョク氏は、隣接するユニティ州マヨム郡(Mayom County)の若者らが町になだれ込み、戦闘が3時間以上続いたと説明しました。
被害の内訳(当局発表)
- 死亡:少なくとも169人
- うち82人は子ども、女性、高齢者
- 負傷:50人(重傷・軽傷を含む)
- 死亡者には郡コミッショナーとエグゼクティブ・ディレクターが含まれる
ミジョク氏は「今朝、埋葬を行った」とも述べています。
戦闘は3〜4時間、軍が排除し“当局が完全に掌握”と説明
ミジョク氏は、戦闘は3〜4時間続いたのち、軍が攻撃側を地域から押し出したと述べました。現在、アビエムンホム当局が地域を完全に掌握しているとも説明しています。
背景:2018年和平合意の下でも消えない火種
今回の襲撃は、南スーダンで暴力が増加している流れの中で起きたとされています。2018年、サルバ・キール大統領は対立してきたリエック・マシャール氏と和平合意に署名し、推定40万人が死亡したとされる5年の内戦の終結を目指しました。
一方で当局者の説明では、和平合意の履行は遅れ、権力分担をめぐる対立は根強く、衝突が繰り返されることで和平プロセスが揺らぎかねない状況が続いています。
今後の焦点:治安の回復と、住民保護の具体策
当局は地域の掌握を強調する一方、今回のように短時間で大きな被害が出る事態は、住民の安全確保がいかに脆弱かも示します。今後は、襲撃の経緯や責任の所在の整理、負傷者への医療対応、そして再発防止に向けた治安体制の実効性が注目点になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








