米・イスラエルの対イラン攻撃続く、沈静化求める声が各地で拡大
米国とイスラエルによるイランへの攻撃が続くなか、各国や国際機関から「緊張緩和」「停戦」「外交による解決」を求める声が相次いでいます。軍事行動の連鎖がどこまで広がるのかが、いま大きな焦点です。
何が起きているのか:攻撃と報復が続く4日目へ
報道によれば、米国とイスラエルの共同空爆に対し、イランがミサイルで報復する形で衝突が続いています。木曜日時点で「4日目」に入ったとされ、死者は少なくともイランで555人、イスラエルで10人、米軍関係者で6人と伝えられています。
一方で、こうした数字は衝突が継続する限り増える可能性があり、各国が沈静化を急ぐ理由にもなっています。
国連:即時停止と対話を改めて要請
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は3月2日、緊張緩和と敵対行為の即時停止、そして国連憲章に沿った真摯な対話と交渉を呼びかけたと、報道官が定例会見で説明しました。
「いま必要なのは、この地域が行き詰まりから抜け出す道だ」という趣旨の発言も伝えられています。
各国の反応:拡大防止と外交解決を優先する声
外交による打開を求める動きは、複数の国・枠組みから出ています。
- 中国の王毅外相は3月2日、オマーンの外相との電話会談で、最優先は軍事行動の即時停止と、衝突の波及を防ぐことだと述べたとされています。
- エジプトの外相は3月2日、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、オマーン、バーレーン、ヨルダン、イラクなどの外相らと個別に電話し、地域の緊張緩和を急ぐよう呼びかけたと伝えられています。
- 上海協力機構(SCO)の加盟国は3月2日の声明で、武力行使は容認できず、国際法と国連憲章の目的・原則に基づく対話こそが解決の道だと強調したとされています。
「国際法上の正当性」をめぐる批判も
トルコの与党・公正発展党(AK Party)は3月2日、米国とイスラエルによる攻撃は国際法違反だとして非難したとされています。核交渉が続く局面で攻撃が行われた点にも言及し、外交や対話から離れる動きだと批判したと伝えられています。
またロシアのプーチン大統領は3月2日、アラブ首長国連邦の大統領との電話会談で、国連加盟国への武力攻撃は国際法の基本原則に反するという趣旨の見解を示したとされています。
西側同盟内でも温度差:基地利用や関与の線引き
今回の軍事作戦をめぐっては、西側の同盟関係の内部でも対応の違いが表面化しています。
- ポルトガルでは、アゾレス諸島のラジェス空軍基地の利用をめぐり、適切な承認があったのかとして野党や専門家から批判が強まっていると伝えられています。議会での説明を求める動きも出ています。
- スペインの外相は、スペインの主権下にある米西共同運用の基地について、イラン攻撃への使用は認めないと述べ、今回の介入を不当で危険だと批判したとされています。
- NATOのマルク・ルッテ事務総長は3月2日、NATOとして関与する計画はないとし、同盟として巻き込まれない姿勢を示したとされています。
今後の焦点:連鎖を止める仕組みは作れるか
軍事行動が続けば、報復の応酬が固定化し、当事者以外の地域やルート、拠点にまで緊張が広がりかねません。各国が繰り返す「即時停止」や「対話」という言葉は、理想論というより、拡大を防ぐための現実的な危機管理として発せられている面もあります。
停戦の糸口はどこにあるのか。誰が、どの枠組みで、当事者の「安全保障上の懸念」と「国際法上の正当性」を同時に扱えるのか。3月3日現在、外交の腕力が試される局面が続いています。
Reference(s):
Growing calls for de-escalation as US-Israeli strikes in Iran continue
cgtn.com








