イラン「生存を懸けた戦い」宣言 米・イスラエルの攻撃5日目、報復も拡大 video poster
2026年3月4日(現地時間)までに、米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦は5日目に入りました。イラン当局者は情勢を「生存を懸けた戦い」と表現し、全面的に応戦する姿勢を強めています。
いま何が起きているのか(要点)
- 米国・イスラエルの空爆・ミサイル攻撃が継続し、攻撃対象は発射施設、防空システム、重要インフラに及ぶとされています。
- 3月3日、イスラエル側はコム(Qom)の建物を攻撃したと説明。現地当局は死者6人、負傷者30人を確認しました。
- テヘランでは爆発が相次ぎ、複数方向で煙が上がったとの現地報告があります。
- イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は3月4日未明、「第16波」の報復作戦を実施したと発表しました。
コム攻撃:宗教指導層の会合場所とされる建物が標的に
3月3日、イスラエル側の当局者は、イスラエル空軍が中部コムの建物を攻撃したと述べました。建物では、要職の聖職者らが集まっていた可能性があるとされ、最高指導者の死後に後継者を選ぶ役割を持つ「専門家会議(88人で構成される機関)」の関係者が会合していた、という説明も出ています。
一方で、当時どれほどの関係者が現場にいたかは「不明」とされています。コムの当局は、死者6人、負傷者30人を確認したとし、救助隊ががれきの撤去を続けているとしています。
テヘランで連続爆発の報告 軍関連施設が集まる地域も
テヘランからの現地報告によると、3月3日午後以降に複数の爆発音が確認され、市内の西部、東部、北東部で濃い煙が上がったといいます。爆発は短い間隔で続いたとされ、記者の近くでは約500メートルの距離で爆発があったとのことです。
北東部は国防省など軍事関連施設が多い地域だとされ、攻撃の意図や被害の全容がどこまで広がっているのかが焦点になっています。
IDF発表:発射施設・防空・重要インフラへの大規模攻撃
イスラエル国防軍(IDF)は3月4日未明、イランの発射施設、防空システム、重要インフラを標的とする大規模攻撃を実施したと発表しました。軍事能力を削ぐ狙いがある一方、インフラへの打撃は市民生活にも影響し得るため、地域の緊張は一段と高まっています。
IRGC「第16波」の報復を発表 ミサイルとドローンで攻撃と主張
IRGCは3月4日未明、報復作戦の「第16波」を実施したと発表しました。ミサイルとドローン(無人機)で、イスラエル中部・北部の軍事拠点を攻撃したとしています。
発表によれば、標的にはテルアビブの軍総参謀本部や国防省、さらにペタフ・ティクヴァやガリラヤ西部の施設が含まれるとされます。
またIRGCは、衝突開始以降でイスラエル側の人員が「680人以上」死傷したと主張しました。ただし、イスラエル当局はその数字を公に確認していないとされています。IRGCは「最後の息まで戦う」と述べ、強硬姿勢を前面に出しています。
今後の焦点:攻撃対象の広がりと“誤算”の連鎖
今回の動きで目立つのは、攻撃対象が軍事施設にとどまらず、防空やインフラ、そして政治・宗教中枢に関連し得る場所へと広がっている点です。軍事的な効果を狙う一方で、相手の意思決定を刺激し、報復の規模や範囲が膨らむリスクも抱えます。
現地では救助活動や被害確認が続いており、各当事者の発表と現場情報の積み重ねが、次の局面を左右しそうです。
Reference(s):
Tehran vows to fight 'battle for survival' amid intensified strikes
cgtn.com








